究極のパーソナライズが生産性向上のカギ、今こそ「従業員エクスペリエンス」を追求せよ
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従業員エクスペリエンスもDXの一部
デジタルトランスフォーメーション(DX)は、今やすべての日本企業にとって必須の経営課題である。データの活用はDXの重要な柱の1つで、可視化して、データを収集して分析を行い、今まで見えてこなかった新しい事実を浮き彫りにし、そこから洞察を得て新しいビジネスの開発や、さらなる改善につなげていく。このサイクルがあってこそデジタルトランスフォーメーションを成しえる。近年、企業競争力を高めるためにDXが注目されているが、このDXと同じぐらい、競争優位性のカギとなるのが、「“企業内”ユーザーエクスペリエンス(=従業員エクスペリエンス)」だという。ユーザーエクスペリエンス(UX)は、顧客が快適で感動的な体験を受けることによって、製品やサービスに愛着感を抱き、その結果、企業と顧客が長きにわたって良好な関係を築いていく概念だ。
この概念が“企業内”においても重要と言えるのは、生産性に直結しているからだ。これまで、日本企業は部門をまたがる人事異動を行ってきたが、今後は多くの外資系企業のように、成果主義であらゆる部門が高度に専門化され、組織の縦割り化は進むと考えられる。
しかし、縦割りになれば組織がその中で閉鎖的になってしまい、壁が生じて部門間の情報共有が難しくなってしまう。ビジネスは一部門では成しえないため、このような断絶は、企業の成長を阻む大きな敵となるのだ。
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