見えてきた「テレワークの課題」、今からでも間に合う“失敗しない”IT環境構築術
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コロナ禍で浮き彫りになったテレワークの課題
新型コロナウイルスの感染拡大は、ビジネスシーンを大きく変えた。緊急事態宣言が発令され、企業ではテレワークが急速に広がっている。近年の日本のテレワーク事情を、総務省が毎年実施している「通信利用動向調査」で振り返ると、2018年のテレワーク導入率は19.1%。2017年の13.9%と比較すると徐々に導入が進んでいる傾向にはあるが、まだまだお寒い状況だった。これまで日本は、海外と比べてテレワークの導入率が低く、大企業でさえもテレワーク環境への投資が少なかった。ただし、このコロナ禍で状況は大きく動いている。今は、とにかく事業を継続しなければならないからだ。そこで必要不可欠になっているのが、遠隔会議システムなどのリモートツールである。
テレワークが急速に広がりを見せる中で、「意思疎通をとるのが難しい」「雑務が増えた」「セキュリティが不安」「テレワークの運用ルールなど会社の方針が整っていない」といったテレワークの課題も見えてきた。今回は、急きょテレワークを実施する企業も多かったため、利用者がツールを使いこなすまでに時間や労力もかかる上、環境によっては映像・音声に遅延が起きるなど、実際に使ってみて初めてわかることも多いようだ。
このようなテレワークに対する多くの課題に対して、安定かつ安全に使えるIT環境をどのように構築していけば良いのだろうか? 有識者たちに聞いた。
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