プラントや自動車など4事例から学ぶ、「エッジコンピューティング導入」の勘所
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IoTの普及でエッジコンピューティングが不可欠な理由
IoTの普及で爆発的に増加したのがデータ量だ。ガートナーの調査によれば、2022年までに、全データのうち75%は「データセンターやクラウドの外で生成され、処理されるようになる」という。IDCの調査でも、2023年までに「新規ITインフラの50%はエッジに展開され、エッジで稼働するアプリケーションは800%に急増する」との予測を示している。こうした兆候は、現場からの数字でも見て取れる。調査によれば、製造業におけるOT(Operational Technology:制御・運用技術)従事者の73%が「エッジコンピューティングを実装済み、または実装計画がある(日本ストラタステクノロジー調査)」と回答している。
一方で、エッジコンピューティング導入には、さまざまな課題があることも浮き彫りになっている。それは「予算不足」「セキュリティ上の懸念」「効果的な対象領域の選定」「スキル不足」といった課題だ。
このうち、予算不足については、「どういう対象領域に効果があるのか」「投資利益率(ROI)を出すのが難しい」といった声が聞かれる。また、セキュリティについては、「データ漏えいを防ぎ、業務を安全に稼働させたい」との声が強く、スキル不足については、「どんな技術を、どのように実装したらよいかわからない」などに回答が集まった。
調査では、こうした課題を反映するかのように、エッジコンピューターの選定で重視されるポイントとして「分析」「安全管理」「堅牢性」「高可用性」「汎用性」「仮想化」などが挙がっている。
製造業では、システム運用を現場が担うケースが多いため、初期コストを抑えたとしても、障害発生の際に負荷がかかる。予備機を入れ替え、バックアップのデータ検証などで、半日~1日を費すこともあるという。プラントや自動車などの領域で先進企業はどのような「エッジコンピューティング環境」を構築しているのだろうか。
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