IoTと共に到来した「複数端末当たり前」時代、新旧混合のネットワークをどう運用するか
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IoTや働き方改革でネットワーク管理は限界に
スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の広がりを受け、業務の現場では一人で複数デバイスを使うことも珍しくなくなった。また、IoTの進展により、従来にはなかった多様なデバイスが企業ネットワークにつながり始めている。こうした変化が、ネットワーク管理者に新たな難題をもたらしている。それが、ネットワーク管理負荷の急増だ。
貴重なデータが社内に散在する状況にあって、それらを安全に活用するには適切なアクセス制御が不可欠だ。そのため一般的に用いられたのが、デバイスの種類や用途ごとに仮想的なネットワークを構築することで不必要なデータへのアクセスを阻止するVLAN(Virtual LAN)だ。
ただし、その仕組みゆえの大きな弱点が、VLANの増加により管理負荷が増してしまうことだ。接続端末が増加/多様化するほどVLANが増え、また、新たな社内ニーズにより既存VLANの見直しなども必要となる。
IoTにより、社内ネットワークへの接続端末は加速度的に増えた上、働き方改革によるリモートワークを背景に、VLANをまたがる多拠点からのアクセス要望も急速に高まっている。
すでに多くの企業がVLAN管理に少なからぬ労力を投じる中にあって、こうしたニーズへの迅速な対応は極めて困難なのが実情だ。この結果、ネットワークが業務高度化のボトルネックとなる問題が顕在化し始めている。
今後、企業のネットワークが担う端末数は増えることはあっても減ることはないだろう。それでは、ネットワークを「弱点」にせずに高度な運用を実現するには何が必要なのか。
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