「空気にコストはかけない」、ビッグローブがストレージ運用を従量課金制にするまで
- ありがとうございます!
- いいね!した記事一覧をみる
仮想マシンの急増で、キャパシティ管理とストレージ増設が間に合わない状況に
1996年に総合インターネットサービス「BIGLOBE」を開始したビッグローブ。法人向けビジネスでは、ホスティングやハウジング、IaaS型のクラウドホスティングサービスを手がけている。同社 基盤本部 クラウド技術部 クラウドストラテジー・コンサルグループ グループリーダーの石下隆一氏はビジネスを通じて扱うデータ量について「論理ストレージで3ペタくらいの容量を持つほどに成長しています」と述べる。
基盤本部では、オンプレミスのストレージの保守・運用のほかに、ミドルウェアやデータベースの運用を担当。さらに、一部のサービスをAmazon Web Services(AWS)を基盤として拡張させているため、パブリッククラウドも担当している。法人向けサービスを支える仮想基盤は7、8年前からVMwareの仮想化技術を利用し効率的な運用を進めてきた。当時について、石下氏は次のように説明する。
「ESXサーバのストレージは、複数台の安価なハードウェアを並列で構成していました。ところが、各種サービスの拡張とともにデータが増え、膨大な数の仮想マシンが次々と立ち上がるようになり、そのキャパシティ管理やストレージ増設のためのハードウェアの発注、設定などが間に合わない状況となりました」(石下氏)
そこで、比較的運用負荷の軽いNFSで接続したストレージに仮想マシンのデータストアを格納することを検討したことがあったという。
ところが、NFSでは障害時にバックアップの経路への切り替えがうまく切り替わらない問題があり、仮想マシンが立ち上がらず、データを復元できない課題があった。そこで、NFSではなくiSCSIで、かつ従来の安価なハードウェアの並列構成ではなく、大容量で高パフォーマンスのストレージ製品を選ぶことにした。
こうして、今から数年前、新たなストレージ基盤を導入。性能、容量的にも満足していたが、そのハードウェアの販売終了が発表されてしまった。そこで石下氏は「どうせなら」とさらなる環境改善を求め、次のデータ基盤となるストレージシステム選定を開始した。
その結果、コスト削減とデータ基盤の柔軟性を両立する環境を実現したという。ビッグローブの主要サービスを担うデータ基盤はいかにして構築されたのだろうか。
・料金、運用負荷…データ基盤の「落としどころ」はどこか
・「クラウド以上」の従量課金型モデルへの移行であらゆる運用コスト削減できる
・約3000の仮想マシンすべてを移行
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!