宅ふぁいる便のパスワード漏えいは他人事か?2019年サイバー攻撃のトレンドとその対策
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宅ふぁいる便が不正アクセスで大損害、しかしこれは日常だ
ファイル転送サービスの老舗『宅ふぁいる便』が不正アクセスを受け、480万件に上るユーザーの氏名やメールアドレス、さらにパスワードといった情報が漏えいした。被害拡大を防ぐため1月23日に同サービスを停止してから、原稿執筆時点の2月14日まで復旧していない。ブランドの毀損を含め、ビジネス的な損害は途方もないレベルといえるだろう。「この漏えい事件は、決して他人事ではありません」と注意を喚起するのは、セキュリティベンダーのソフォスでセキュリティソリューションコンサルタントを務める佐々木 潤世氏だ。
「本件の不正侵入の詳細は現時点では不明ですが、こうしたサイバー攻撃は決して特殊なことではなく、日常的に行われていることです。手法も常に進化しており、業種業界、規模の大小で『自分たちは大丈夫』という状況ではないのです」(佐々木氏)
最新サイバー攻撃のトレンドを象徴する“標的型”ランサムウェア「SamSam」
実際、今現在の最新サイバー攻撃にはどのような傾向があるのだろうか? ソフォスでは毎年、脅威のトレンドをまとめたレポートを公開している。最新版である『SophosLabs 2019年度版脅威レポート』からわかるポイントについて、佐々木氏は「たとえばSamSam(サムサム)というランサムウェアは、近年のトレンドを象徴していると思います。アトランタ市政府はSamSamによって数日間、行政が部分的な機能マヒを起こしてしまいました」と語る。
「注目すべきは、SamSamが特定のターゲットを狙った“標的型のランサムウェア”であることです。また、侵入経路にはリモートデスクトップで使われるプロトコル『RDP』が狙われました」(佐々木氏)
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