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パナ、マツキヨ、サントリー……戦略的ブランドマネジメントはもはや成功の必須条件だ
──現在、ブランドが非常に重視されていますが、そもそも「ブランド」とは何なのでしょうか。阿久津氏:「ブランド」とは、簡単に言えば「商品」を指し示す名前やロゴのことです。「商品」というのは広義の意味で、何らかの「市場」で評価の対象となるもののことです。したがって、「企業ブランド」であれば「企業」を、「製品ブランド」であれば「製品」のことを指し示します。
私たちが商品に対してもつ知識は、それらを指し示すブランドに蓄積されることになります。知識の蓄積によって「この商品は○○だ」といった「意味」が形成されますが、その「意味」に大きな価値のポテンシャルがあるわけです。商品を指し示すブランドは、その商品の「象徴」として、それがより価値ある「意味」を持つためのマネジメントの対象となります。 「ブランド」が企業のもつ最大の無形資産であり、「象徴資源」とも呼ばれるのはこのためです。
2000年ごろから日本企業でも無形資産としてのブランドの価値が意識されるようになり、特にここ5~6年、戦略的な「ブランドマネジメント」、とりわけ経営手法としての企業ブランディングが注目を集めています。
──なぜブランドマネジメントが注目されるようになったのでしょうか。
マーケティングの分野では長らく当たり前に重要であったブランドマネジメントですが、一般に経営層にその重要性の認識が広まったのは1990年ごろです。1980年代中盤から欧米で大型の企業買収が活発化する中で企業価値を向上させる手段として、また、株主配慮で短期戦略をとっていた米国企業が半導体などで長期戦略をとる日本企業に対抗するための手段として、ブランドマネジメントが注目されたと考えられています。
欧米での動きを受けて、日本でも2000年ごろにブランドマネジメントは大いに注目されました。その後ブランドマネジメントは、一つの経営手法として一部の優れた企業を中心に定着しましたが、次第に経営者の意識から薄れていきました。それがここ5~6年で、再び注目されてきています。
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