「すみません、他社が安かったので…」は本当か? 顧客の本音を暴く営業の“質問力”
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「○○に困っている」と言うと、9割の人がすぐに商品を提案する
欲しいモノ、必要なモノがはっきりしているなら、いまやネットで検索して、最も安いモノを簡単に購入できる。そこに「営業」が入り込む余地はない。では、「営業」という職業はなくなってしまうのだろうか。決してそんなことはない。むしろ、「営業」の役割は、今後ますます重要になる。
なぜなら、企業や個人を取り巻く環境が複雑化し、課題と解決策がシンプルに結びつかないケースが増えているからだ。現に顧客自身も「何に困っているのか」を把握できていないことは少なくない。
ところが、多くの営業パーソンは、こうした状況に適応できていない。TORiX 代表取締役の高橋 浩一氏は、次のように説明する。
「講師がお客様役になり、営業の方がお客様をヒアリングするロールプレイング研修を、これまで延べ3万回以上実施してきました。その経験では、お客様役の講師が『○○に困っている』と言うと、約9割の人がすぐに商品を提案します。課題の背景を丁寧にヒアリングし、お客様と一緒に考えようとする人は、わずか1割にすぎません」(高橋氏)
失注した案件で、顧客から聞かされる“建前”
もちろん、現在の営業に「課題解決型」が求められていることは、多くの営業パーソンは承知している。しかし、そうであればあるほど、「他社とは異なる解決策を、他社より安い価格で提案しなければならない」というプレッシャーにさらされる。「しかし現実には、そんなアクロバティックな解決策は簡単に出てきません。むしろお客様が求めているのはもう少し単純で、ただ耳を傾け、一緒に考えてほしいと願っています。ところが、『一緒に考えましょう』と言うと『解決策を持っていない頼りない営業だと思われる』と考え、無理矢理にでも自社の解決策を提案してしまうのです」(高橋氏)
この結果、多くの営業パーソンは、失注した案件で、顧客から「他社が安かったから」「提案内容が要件に合わなかったから」という、一見もっともらしい理由を聞かされることになる。
しかし、それは多くの場合、タテマエ(建前)である。そのことは、次のデータが示している。
・データで見る失注時の顧客の“本音”と“建前”
・本音を引き出すために聞くべき質問はたった3つ、「接戦状況」「決定の場面」「裏にある背景」
・「もう一回会ってもいい」と思わせる“6人に1人”にどうなるか
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