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  • 2018/10/05 掲載

なぜプロ野球球団がサーバ・ネットワークの統合監視に乗り出したのか?

市役所、大学の事例も

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ビジネスの根幹を支えるサーバやネットワークの監視は、情報システム部門にとって頭の痛い問題だ。システムのマルチベンダー化が進み、複雑性を増している昨今では、特に悩みのタネは尽きない。同様の悩みを抱えていたあるプロ野球球団は、サーバ・ネットワークの統合監視に踏み切り、年間のシステム監視コストを8分の1まで削減した。

多くの企業が抱えるサーバ・ネットワーク監視の課題

 サーバとネットワークは、いまやビジネスにとって不可欠のインフラだ。これらがダウンしてしまうと多くの業務はストップし、企業は致命的な被害を受けかねない。このような事態を防ぐため、情報システム部門にとってサーバ・ネットワーク監視は重要なタスクだ。

 しかし、システムが複雑化する昨今、多くの企業はサーバ・ネットワーク監視に課題を抱えている。

・仮想サーバ、物理サーバ、イベントログ、ネットワーク、あるいはベンダごとにそれぞれ別の監視ツールを使っている
・CUIや監視項目の設定がわかりにくいため、引き継ぎコストが発生する
・物理的な障害場所の特定に手間がかかる
・定期レポートの作成に時間をかけてしまっている

 など、悩みのタネは尽きないもの。かといって有名なサーバ・ネットワークの「統合監視ツール」を導入するにはかなりのコストがかかってしまう。

公衆無線AP200個に担当者2人! 巨大ドーム球場のネットワーク管理を支える技術とは

 某プロ球団の情報システム部門も、同様の悩みを抱えていた。野球球団がネットワーク監視というとイメージが湧きにくいが、プロ球団のホーム球場は約17万平方メートルに200の無線アクセスポイントが配置される、巨大なネットワークだ。さらに、二軍球場やトレーニング施設、選手寮まですべてが情報システム部門の監視業務の範囲内だ。そして、それらを主に担当する社員はたったの2名。

 これまではネットワーク監視業務を外部委託することによってまかなってきたが、コスト面で監視対象数が限られることから主要な機器の死活監視程度にとどまってしまい、末端機器の障害感知と復旧に課題を感じていたという。

 「ネットワーク監視対象の拡大」そして「監視システムの内製化」の両立。これを実現するために、同社が選択したツールとは? そのほか市役所、大学の事例も合わせて紹介する。
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