ビズリーチはいかにして“成長痛”を解消し、「データ分析の民主化」を推し進めたか
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急激な成長の“痛み”として現れた部門間のデータ分断
ビズリーチは、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」、挑戦する20代の転職サイト「キャリトレ」、戦略人事クラウドサービス「HRMOS(ハーモス)」などを展開するHRテックベンチャーだ。印象的なテレビCMで、その名前を知る読者も多いだろう。同社の中核となる事業が転職サイトの「ビズリーチ」だ。2009年4月に事業を開始し、現在は管理職やグローバル人材、専門職などの即戦力人材134万人以上(2018年10月時点)が登録し、9100社以上(2018年10月時点)の企業が利用する日本最大級の人材プラットフォームへと成長している。
ビズリーチは、いわゆる「人材紹介」のサービスではない。企業は134万人以上が登録している人材データベースを活用し、会員を直接スカウトする。ビズリーチはそのプラットフォームを提供するというビジネスモデルだ。
成長スピードもすさまじい。現在の従業員数は1304名(2018年10月時点)。会社設立が2009年4月なので、約10年で、1300名を超える規模に成長したことになる。
しかし、この急激な成長には“痛み”も伴ったと、執行役員 兼 マーケティングテクノロジー室 室長 山路 昇氏は次のように述べる。
「我々にとってデータは非常に重要です。事業で発生するデータに、不必要なデータはありません。ただ、急激な成長による“成長痛”がいろいろなところで発生したのも事実です。たとえば、スピードを重視して部署を分割したことでデータも分割されたり、部門ごとに分析レポートが異なったりしたのです」(山路氏)
マーケティングテクノロジー室 兼 キャリトレ事業部 事業推進室 西澤 祐介氏も、同社が抱えていた課題を次のように補足する。
「データの繋がりは非常に重要です。最終的なマネタイズポイントまで繋がりを持ったデータである必要があります。部門最適なデータマネジメントだけでは、企業経営の最適化が行えません。
具体的には、サービスファネルの開始から末端までの繋がり、そしてそれらが財務情報と繋がりを持てることが重要だと考えています。弊社だと、サービス系のデータと財務系のデータは別のチームがそれぞれでモニタリングしており、データを見る基盤も統一されておりません。
なので、究極の目標は全てのデータを繋げて統一的な基盤でそれらをモニタリングして、データハンドリングの時間を極小化、思考する時間を極大化して意思決定のスピードと質を高めていく事ですね。」(西澤氏)
こうして同社は、事業や部門をまたいでデータ分析できる仕組みづくりに着手した。代表的な分析ツール・プラットフォームを徹底的に比較した結果、最終的に全員一致で選択したのは「Tableau(タブロー)」だったという。
・全員一致でTableauを選択、特に評価が高かった“表現力”と“インタラクティブ性”
・分断されたデータの“ハブ”になり、社内のデータ分析が活性化
・全員がデータを分析する文化を作り、よりデータに強い会社を目指す
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