いつまで経っても「コストセンター」?情シス改革の“はじめの一歩”とは何か
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いつまで経っても情シスがコストセンターから抜け出せない理由
経営戦略を阻む課題は非常に多い。しかもその課題は企業が成長を続けるほど、大きな壁となって立ちふさがる。特に、「ヒト・モノ・カネ」の経営資源に「情報」が加わった現代においては、「情シスのプロフィットセンター化」は経営戦略に多大な影響を与える。攻めのITの重要性が叫ばれるものの、大企業でもないかぎり情シス担当は数名程度しか抱えていないところも多く、「ひとり情シス」として他業務と兼任するケースも珍しくない。情シス部門は日々、人的リソースが足りず、攻めのITまで手が回らないという厳しい現実を突きつけられている。
また、組織的な問題として、経営にITシステムが必要不可欠なものであるという意識改革も十分にできていない例も多い。情シス側も攻めのIT実現のためには業務を深く知る必要があるが、現場の懐に切り込んでいけていない現実がある。
日本の製造業は、ニッチ分野で世界的なシェアを持つ有望な企業も多いが、そういった企業ほど現場の声が強く、ITへの理解が進まないという事情もある。いまは匠の技を持つ高度な人材が、現場をなんとか切り盛りしている。しかし、すぐそこに少子高齢化の波が押し寄せており、いずれ現場も回らなくなると懸念する声が聞こえる。
このほかにも経営の見える化やガバナンス強化など、課題を挙げればキリがない。
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