生産性アップの特効薬「RPA」、人手不足や属人化解消を超えて「使い倒す」方法
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生産性向上を妨げる課題は根深い
企業の生産性向上のカギは、市場や現場の状況変化に応じて、常に最適かつ効率的な業務プロセスやワークフローを実現すること。そう言ってしまえば簡単だが、なぜこれが日本の中堅・成長企業ではなかなか進まないのか。その理由のひとつに、個人に依存した業務スタイルから脱却できない点が挙げられる。中堅・成長企業では、たとえば仕事の仕方ひとつとっても、大企業のようにオペレーションがルール化・明文化されていない。属人的な経験値への依存度が高く、異動や退職で担当者がいなくなると顧客も離れてしまう。組織として標準化されていないので、社内の事務プロセスにしても、人が変わるたびに最初から作り直しというケースが少なくない。
人手がいないから常に目先のことに追われ、自分たちのビジネスプロセスを根本的に見直す余裕もない。それが、中堅・成長企業がなかなか自己変革できない理由にもつながる。さらに近年は少子化で若手採用も難しく、昔ならば新人の仕事だった営業・販売データのシステム入力などの単純作業を、ベテラン社員が自分で時間を作ってこなしているほどだ。
こうした問題を解決しない限り、中堅・成長企業の飛躍的な生産性向上は不可能といえる。こうした問題を解決できるものとして、近年注目されているのがRPA(Robotic Process Automation)だ。大量のデータ取得やデータ入力などホワイトカラーの間接業務を自動化し、「人手不足に効く特効薬」とも言われるRPA。そして、このRPAに「何をさせるのか」が業務効率の改善に重要なポイントとなる。しかも組み合わせて使うのは、どこの会社にでもある"あの機器”だ。
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