注目集める「NoOps(運用レス)」、システム運用の現場は救われるのか?
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NoOpsへの期待と葛藤
近年、システム運用は、障害を前提として「堅牢性」「冗長性」が重視されていた時代から、障害が発生しても動作を続行する「自律性」「回復性」を組み込んだ設計をする時代に移り変わっている。最初は手動の運用も取り入れつつ、運用保守エンジニアリングで自動化し、自立運用を実現していく。ただ、その一方で、プロダクトは日々進化しており、機能の追加や変更、アーキテクチャーの変更などが行われている。すると増えてくるのが運用の「手動の部分」だ。それをまた運用保守エンジニアリングで自律運用へ近づけていくというステップである。
このように、常に変化するシステムに対して、自動化の促進によって、アジャイルで運用改善サイクルを回して行くこと、それにつながると言われているのが「NoOps」だ。「NoOps」とは、「No Operations(=運用レス)」の略であり、「人間によるシステム運用作業の最小化を目指す継続的な活動」のことだ。システム運用の現場の作業負荷が年々高まっている今、注目を集めるコンセプトだ。
しかし、実際に「NoOps」の実現にはさまざまな障壁がある。たとえばクラウドへのシステム移行もそう簡単ではなく、最適化がうまくいかず、パフォーマンスの悪化やコスト高になってしまうというケースもある。現行システムの63%は、いまだ自社データセンター(オンプレミス)を継続しているという調査結果も出ており、一筋縄ではいかないようだ。
また、クラウドの利用状況についても一つのクラウドサービスだけを使っている企業は少なく、実に81%の企業が複数クラウドを併用しているという調査結果が出ている。
オンプレミスに残る旧システム、複数のクラウド上で稼働する新システム、分散・混在する新旧システムに対し、継続的な運用改善を実現するのは、非常に難易度が高いわけだ。それでも、なお「NoOps」を実現していくにはどうすればよいのだろうか。
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