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  • 2018/01/17 掲載

カギは「幸せの4因子」、創造性3倍も夢ではない働き方改革とは

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政府主導のもとで各企業が推進している働き方改革。しかし、多くの企業は「何を」「どうやって」改革すればよいのかに頭を悩ませている。そのような状況下、「働き方改革のカギを握るのは従業員の幸福度」だ、と述べるのは、幸福学の学問領域を新たに切り開き、幸福学を科学で実証するオピニオンリーダーとして名高い、慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 委員長・教授の前野隆司氏だ。その真意はどこにあるのか。どうすれば「従業員と社会を幸せにする働き方」が実現できるのか。

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慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 委員長・教授
前野隆司氏

従業員の幸福度アップが「働き方改革」のカギ

 近年、働き方改革や健康経営への意識の高まりに伴い、「従業員がいかに幸せに働くべきか」についての議論が活発化している。しかし、幸福学や幸福経営学の研究、実践を行う慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授の前野隆司氏は、「働き方改革には従業員の幸せという視点が欠けている」と指摘する。

 先日、都内で開催された「ウイングアークフォーラム 2017」に登壇した前野氏は、働き方改革について「目的もやり方も間違っている。効率化や時短はスタートではなくあくまで結果。大事なことは従業員の幸福度だ」と主張する。

「幸せな従業員は創造性が高く、生産性が高く、欠勤率が低く、離職率が低いことがわかっています。ここでいう幸せな従業員とは、夢や目標を持ち、感謝と信頼に満ちた人間関係を持ち、前向き、楽観的で、人の目を気にしない人のことです」(前野氏)

 働き方改革は「時短や効率化ありき」ではなく、従業員が仕事にやりがいを感じてワクワクし、社内外の人間関係が承認・信頼・尊敬・利他に満ちたものであるような「組織づくり」と「啓発活動」をベースにすべきだというのが前野氏の研究・調査に基づく指摘だ。

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