【事例:佐賀県】Office 365を導入したものの、ネットワーク負荷が増大…どうする?
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佐賀県の「働き方改革」を一歩進めたOffice 365の導入
佐賀県は、早くから「働き方改革」に取り組み、2008年からテレワークに取り組んできた。省庁、都道府県、市区町村におけるCIO補佐官業務に携わり、2015年から佐賀県 総務部情報課 情報監を務める川口 弘行氏は、「テレワークはワークライフバランスを維持しながら、職員の職務専念義務を果たすツールとして導入したものです」と述べる。「2016年1月、九州に大雪が降り、交通機関が麻痺してしまいました。自身の登庁もままならない上に、子供の送り迎えやご家族のケアなどもしなければならない。それでも県庁業務は継続しなければならないというときに、このテレワークの仕組みにより、400人を超える職員が在宅やテレワークで仕事を継続。事なきを得ました」(川口氏)
佐賀県庁の庁内のネットワーク基盤は、セキュリティの観点からおおむね以下のようなネットワーク分離がなされている。
レベル2:職員が普段仕事を行うエリア
レベル1:マイナンバー等の重要情報を扱う事務エリア
そして、職員ポータルをリニューアルしたタイミングで、メールサーバをクラウドのオフィススイートである「Office 365」に移行した。
Office 365採用の理由は、オンプレミスで運用していたExchangeサーバをクラウド化することで、人的コスト、運用コストを削減することにあったが、一方で、分離されたセグメント間で、いかに安全にファイルをやり取りするかも課題だった。
なお、総務省が推進する「インターネット分離に関するガイドライン」では、メールの添付ファイルに付されたマクロやスクリプト等を削除して、内部ネットワークに取り込む、いわゆる「ファイル無害化」が通達されたが、川口氏は、「サニタイザー」と呼ばれるファイル無害化プログラムを開発し、全国の自治体に無償提供するなどの取り組みを行っている。
そして、システム変更の影響を最小化するため、メールクライアントは、「ブラウザでのアクセスではなく、従前通りOutlookを継続利用する」こととなり、2016年8月に移行が完了した。
しかし、導入後、「トラフィック」という課題が顕在化した。Office 365のセッション増が原因で、既存のプロキシに負荷がかかり、ネットワークが遅延するリスクが懸念されたのだ。
・トラフィック負荷増大をどう解決する? 3つのポイントに整理
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