無線LANがうまくいかない理由は設置場所ではなく性能にあった! 最適なAPの選び方とは
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無線LANを導入しない合理的理由はもはや存在しない
コンシューマ市場では、無線LANは当たり前の環境として定着している。スマートフォンやタブレットの利用に不可欠なのはもちろん、いまや有線LANポートのないノートパソコンも少なくない。もちろん、この流れは企業にも広がっており、働き方改革への取り組みにおいても無線LANの存在は必須と言える。ただし、それでもコンシューマ市場と比較すれば、まだ動きは鈍い。これには2つの要因が考えられる。1つは多くの企業でパソコンの減価償却が5~6年と長く設定されていることだ。企業はいまある有線LANのパソコンを使い切ろうとするため、すべてのパソコンがリプレースされるタイミングにならないと、全社的な無線LAN化はなかなか実現しない。
もう1つは、ノートPCの持ち歩きを禁止している企業が、いまだにあることだ。デスク上だけでノートPCを使っていたら、せっかくの機動力は活かされない。特別な理由がないかぎり、こうした使い方は「もったいない」としかいいようがない。
すでに無線LANは「利便性」「セキュリティ」「コスト」のすべての面で有線LANを上回っている。利便性については、いうまでもない。ノートPCやタブレットを会議室に持ち込んでプレゼンしたり、フリーアドレスなどの働きやすい環境を整備したりするために、無線LANは不可欠だ。
セキュリティに関しても、今や規格そのものに認証や暗号化が組み込まれている無線LANのほうが、ポートに接続したら誰でもつながる有線LANよりも安全だ。唯一のネックであったスピードも、6.9Gbpsの超高速通信に対応したIEEE802.11acの登場により解決した。
さらに、オフィスのレイアウトを変更するとき、有線LANだと設定や配線の変更が必要になる。しかし、無線LANであれば、こうした作業は不要だ。初期投資という点でも、有線LANだと配線工事を行う必要があるが、無線LANなら数十台のアクセスポイントを設置するだけですむ。
ただし、無線LAN製品の選定や敷設には注意が必要だ。たとえば、無線LAN製品の多くは、アクセスポイント(AP)を中心に電波を発する。しかし、オフィスの中心にAPを置いておくという企業はそうはいないはずだ。
また、トラブルを起こした場合、電波が目に見えないだけに、無線LAN環境が悪者にされてしまうことも少なくない。特に最近はスマートフォンやタブレットなど可搬性の高い端末を利用することが増えており、無線の「つかみ」の良しあしが利用者側の満足度に直結しかねない状況にある。
こうした課題を知らずに「APはどのメーカーの製品も似たようなもの」と考えているとしたら、のちのち運用負荷が増えたり、大きなクレームにつながる可能性がある。
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