- ありがとうございます!
- いいね!した記事一覧をみる
データセンターに起こる変革の波、グーグルやフェイスブックの取り組みは
──「SDx(Software Defined Anything)」の動向を伺う前に、近年における先端企業のデータセンターの状況をどのようにご覧になっているかお教えください。インターネット/IoTの進展により、あらゆるモノがインターネットで接続され、さまざまなデータが取得できるようになりました。これによって企業は、自らが生き残るために、データが非常に重要であると気づきはじめています。計算がイノベーションを産み出す時代において、これを計算処理するためのデータセンターに莫大な投資をしなければ、ビジネスが成り立たなくなってしまうためです。
こうした課題に取り組む企業として、私はグーグルやフェイスブックといった先進的なインターネット企業にも注目しています。彼らはいま、自分たちのビジネス要件にあわせて自前のデータセンターをフルスクラッチで作り、スケーラブルに利用できる仕組みを構築しています。
たとえばグーグルが主導する開発コミュニティ「OpenPOWER Foundation」(OPF)では、IBMのPowerチップをオープン化し、データセンター専用のサーバーを作っています。フェイスブックも同様に、複数企業で「Open Compute Project」(OPC)を設立し、サーバーやデータセンターの作り方をオープンソース化しています。
データを1ビットも捨てずに、ビジネスに有用なものを抽出したい。そのためには、データセンター内のITリソースをいかにして効率的に活用すればいいのかを考えなければなりません。
IT投資にも「シェアリングエコノミー」的発想が必要
──そこで重要なるのがSDxだと思うのですが、江崎先生はこのコンセプトをどのようにとらえていますか。江崎氏:前述のインターネット企業の動きはSDxを意識した取り組みですが、これが実現できるのは、コンピューティングプラットフォームのパワーアップと進化によって、古くから存在してきた「仮想化技術」が大きく進歩し、利用可能になったことが大きいです。
仮想化技術の進歩によって、CPUやネットワーク、ストレージといったITリソースは、ハードウェアから解放、つまり「アンバンドル化」され、自由に移動可能(モビリティー)になっていきました。さらに、それらはソフトウェアで定義されることによって管理が容易になり、ダイナミックかつ低コストで設計、接続、拡張ができるようになりました。これが、SDxが注目されている大きな理由です。
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!