ライフネット生命 出口治明 氏が説く、働き方改革のために日本が解決すべき3つの課題
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昭和型経営からダイバーシティ経営への転換が迫られる
「もし皆さまの今の年収が400万円だったら、次のどちらを選択するだろうか。毎日23時まで働いて年収1000万円の生活か、毎日18時に退社して年収600万円の生活か」ソフトクリエイト主催「SOFTCREATE Workstyle Forum 2016」に登壇した同社 取締役常務執行役員の沼田浩邦 氏は、会場に向かってそう問いかけた。
会場内で行われたアンケートの結果、来場者の約9割が、毎日18時に退社して年収600万円の生活を選択した。ソフトクリエイト内で同じ調査を行った結果もほぼ同じで、こちらが約8割を占めたという。
「Speed&Change」をスローガンとして掲げる同社は、これまで世の中の環境変化に合わせて、パソコンショップから企業向けIT事業、そして現在のサービス型事業へと転換を図ってきたが、沼田氏は「最近では、ワークスタイルの変化に対応することも大きな課題だ」と強調する。
「1990年代の日本は成長社会で、がむしゃらに働くいわば昭和型経営の時代だった。しかし今は成熟社会で、今後ますます進む少子高齢化、労働力の減少、都市部への人口集中、そしてグローバル化に対応するためには、ダイバーシティ経営への切り替えが必要になると強く感じている。これは日本企業が腰を据えて取り組まなければならない課題だと認識している」(沼田氏)
ライフネット生命出口氏「タテ・ヨコ思考で物事を見ることが重要」
続いて登壇したのが、ライフネット生命保険 代表取締役会長の出口治明 氏だ。出口氏は「今の職場あるいは地域の環境に100%満足している人はいない。皆、もっとよくしたいと考えている」と前置きした上で、そのためには「今の自分のポジションで何をすれば世界がよくなるのかを一人ひとりが考えていくしかない」と強調した。
「世界経営計画のメインシステムは神様しか担えないが、皆さんはサブシステムを担っている。そう考えれば、今をよくするためには『まず世界をきちんと見る』ことが起点となる」(出口氏)
しかし、人間の脳は見たいものしか見ない、あるいは見たいように現実を変換してしまう。そこで出口氏は「タテ・ヨコ思考」で物事を見る重要性を指摘する。
「そこで、昔の人はどう考えたのか、世界の人はどう考えているのかを考えてみる。例えば源頼朝・北条政子の例に見るように日本の伝統はむしろ別姓。またOECD(経済協力開発機構)の35の加盟国の中で、法律婚の条件として夫婦同姓を強制している国は日本以外にどこにもない。世界を正確に見るためには、こうしたタテ・ヨコ思考で、自分の視点を補正する必要がある」(出口氏)
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