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WOWOW会員を深く理解するために収集している、3つの情報
BS放送事業者であるWOWOWの100%子会社として1998年に設立されたWOWOWコミュニケーションズ。WOWOW向けにカスタマーサポートやデジタルマーケティングサービスを提供するとともに、そこから得られたノウハウをもとにして他社にBPOサービスを展開している企業だ。「WOWOWカスタマーセンターでは、年間で約155万件のお電話、約2万9000件のメールでのお問い合わせをいただきます。また、こちらからは、ご加入をいただいた翌月、ご加入後の3カ月以降、加入からちょうど1年後に、ご愛顧いただいたお礼の『サンクスコール』を差し上げています」(渡邊氏)
こうした顧客との接点において、WOWOWコミュニケーションズでは「ヒト(Who)」「キモチ(Why)」「モノ(What)」という3つの情報を収集している。
「ヒト」は氏名や年齢、家族構成など、「キモチ」は商品・サービスを利用する理由、「モノ」は商品・サービスの仕様、価格、効果などの情報である。
収集された情報を分析するのが、モニタリングセンターとアナリティクスセンターだ。モニタリングセンターは、主に音声分析を担当する。熟練の専門チームが音声データを解析し、言葉の裏側に隠れている顧客の価値観や態度変容などを導き出す。アナリティクスセンターは、得られた各種データを総合的に分析し、プランニングやモデル構築を行う。
収集・分析によって得られた(注1)消費者インサイトは、WOWOWの経営層をはじめ、顧客担当やマーケティング部門、開発部門へとフィードバックされ、新たなアクションを喚起する仕組みとなっている。
(注1)消費者の行動原理や、行動の背景にある意識構造を見通した結果得られる、購買行動の核心やツボのこと。
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