クラウド活用の“誤解”も見えた!本格普及期を迎えるクラウド、意識調査で明らかになった真実
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■調査方法:インターネットアンケート
■実施期間:2012年1月5日~1月13日
■対象者:企業に勤めるビジネスパーソンや自営業者854名
(所属企業の内訳:300名未満488名、300名以上366名)
■ソフトバンク ビジネス+IT編集部調べ
用語の認知は9割強、利用意向は?
──まず、「クラウド」という用語について、少なくとも聞いたことはあるという回答は9割強にのぼりました。現場の実感としてはどうでしょうか?石渡:用語の認知は高まっていると改めて感じますね。顧客先でも同様に実感しており、より一般的な用語になってきたのだと思います。しかし、幅広い使い方がされているためか、よく分からないと言われることも少なくありません。
太田:クラウドという言葉の定義がいくつも存在するので、理解のされ方が違うのは当然のことかもしれません。しかし、スマートフォンなどの身近なモバイル端末でメールやデータのバックアップ、GPSでの道案内などがクラウドで利用されていることから、これまでのテクノロジーと違って用語が一般に浸透しやすかったのではないでしょうか。
── 一方で、300名未満の中小企業は「聞いたことがあって、内容もわかる」が49.8%となり、300名以上の企業の63.1%と比較して、若干ですが開きがありました。
石渡:クラウドはサービスを提供する環境なので、業務を通して捉える場合は分かりづらいのかもしれません。
太田:日々の業務とクラウドサービスを、具体的に結びつけることが難しいんだと思います。
──全体で見ると、利用中と回答した企業が28.6%、今後利用したいという企業が30.4%に対して、利用をまったく考えていないと回答した企業も40.7%にのぼりました。300名未満の企業に絞ると、今後利用の意向がないと回答したのは43.9%でした。
太田:私はむしろ、6割は前向きな利用意向があるという意味で、悪くない数字だと感じました。IT投資を控えている企業もある訳ですから、何らかの投資を考えている企業はクラウドも視野に入れて検討していることの現れだと思います。
中堅・中小企業の場合は、クラウドの業務活用を現在の業務システム範囲内でしかイメージしきれていないことが、利用意向を阻害しているのかもしれません。たとえば「クラウドサービスをモバイル端末で活用し、営業スタイルを変革したいと思いますか?」といった聞き方であれば、この数字は大きく変わってくるのではないでしょうか。
石渡:時間や場所を問わないワークスタイルが浸透すれば、クラウドを実感する機会が増えると思います。スマートフォンでネット検索したり、GPSで現在地をナビゲーションするということは、既に日常となっていますよね。このような機能はクラウド上で動いています。パーソナルなクラウドと同様に、実は業務システムもクラウド上で実現できて、実際に利用し活用しているユーザーがいるということを我々もきちんと伝えていく必要がありますね。
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