【覆面座談会】スマートフォン活用の深層、現場は今どうなっているのか?
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A氏:財団法人職員 海外研修および技術指導
B氏:メディア 人事部
C氏:人材派遣・キャリア登録 営業部
D氏:外資系ソフトウェアベンダー プロダクトマネージャ
E氏:セキュリティ関連製品ベンダー マーケティングマネージャ
ファシリテーター:ソフトバンク ビジネス+IT編集部
なし崩し的に浸透するスマートフォン
A氏:うちの場合は、基本的に私物の端末を各自が使っていますね。私物のノートPCを持ち込んで、会社のネットワークにつなぐ場合の規則や制限などはありますが、スマートフォンについてはルールがありません。正直、今はやりたい放題です(苦笑)。ただ、メールの添付ファイルは暗号化されるので、メールを転送しても添付だけは読めないようになっています。
B氏:うちもAさんと似たような状況です。会社から携帯が与えられることなく、スマートフォンを利用するための明確なルールもないですね。そもそも以前から携帯電話でメールチェックをしている人は多かったですが、現在ではほとんどの社員がスマートフォンでメールチェックするというのが当たり前のようになっています。ただ、うちはメディアのため、外部のライターさんや著者の出入りが激しく、そのため社内のイントラネットとは分離した別のネットワーク回線が用意されています。
C氏:私の会社でも、特に携帯電話を支給されることはなく、私物のスマートフォンを業務に利用しています。ただ、社内のメールシステムがIMAP4による独自のシステムで、モバイルデバイスからのアクセスは一部考慮されたものになっています。最近は営業支援という観点で、スマートフォンから顧客データベースにアクセスする仕組みが用意されました。便利なのですが、セキュリティを考慮して図形認証などが導入され、現場からは面倒だという声があがっています。
D氏:弊社は外資系ということもあり、スマートフォン利用はむしろ奨励されています。理由はビジネスの効率が上がるという観点からです。そのため、会社からiPhoneかBlackberryのどちらかが支給されています。私物のデバイスは申請ベースで利用できますが、支給、私物の別なく、ワンタイムパスワードを使った認証や、端末ロックのパスコードの桁数を増やす必要があります。私物であっても、万が一パスワードのリトライに失敗したりすると個人の電話帳や写真、音楽まで全部消されてしまう可能性があります。そのため、私物を利用する人はむしろ少ないかもしれません。
E氏:うちはセキュリティの会社なので、業務には、基本的に携帯電話の時代から会社支給の端末を使っていました。昨年くらいからマネージャクラスにiPhoneを支給したりと、スマートフォンへの機種変更が始まっています。現在では、営業部もエンジニアもAndroid端末に機種変更を進めています。用途はメール確認とスケジュール確認がほとんどです。モバイルデバイスの接続ルールについては、ノートPCと同じ考え方をしており、登録されたデバイス(ノートPC)以外でのWi-Fi接続、VPN接続を一切禁止しています。
スマホ利用の現場
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