【GMOホスティング&セキュリティ事例記事】高い開発力を誇るホスティング業界最大手が「Parallels Automation」を使う理由
GMOホスティング&セキュリティ シェアードホスティング技術部 部長 大野将弘氏
- ありがとうございます!
- いいね!した記事一覧をみる
クラウド化の波に素早く対応するには
オペレーションの自動化が必須だった
同社は、長年携わってきた専用/共用サーバホスティング分野のサービスにおいて、豊富な経験とノウハウを持っている。しかし、SaaSとしてMicrosoft Exchange Serverのホスティングサービスを立ち上げようとした際、自分たちが提供したいサービスの実現には相当な労力を費やさねばならないことがわかった。そこで着目したのが「Parallels Automation」だったと、同社のシェアードホスティング技術部 部長の大野将弘氏は振り返る。
「このときが当社としても初めてのSaaS開発だったのですが、今まで経験のない分野とあって、とくに課金の仕組みに苦労しました。Exchange Serverのホスティングでは、メールボックスごとの課金や、ボックスの個数を月ごとに変更できるような柔軟な課金の仕組みが要求されます。一度の請求で済む買い切り型のサービスと違って、ホスティングでは毎月繰り返し請求処理が発生するので、手作業で行うには大変な労力を要します。そこで、Webサイトのオペレーション設定から課金までをトータルに扱えるParallels Automationを使って、こうした機能を一気に自動化しようと考えたのです」(大野氏)
導入に向けて具体的な検討が始まったのは、2006年初頭だった。もちろん競合製品との比較検討も行われたが、最終的にはParallels Automationを選択した。その理由について、大野氏は次のように語る。
決定から約半年間は、テスト環境下で必要な機能についての検証を行い、検証の結果出てきたカスタマイズの要求をもとにパラレルスとのミーティングを行った。当時はまだ日本法人がなく、技術陣がロシア本国からわざわざやってきて対応してくれたという。
「充分に話し合いながら作り込んでいったので、カスタマイズの部分に関しても非常に満足しています。たとえばこれまでは、ユーザが自身でメールソフトのパスワードを変えるという簡単な操作でさえ対応されていない製品が多かったのですが、Parallels Automationを選んだことによって、このあたりの必要機能をきちんとカスタマイズしていただけたので、よりユーザビリティの高いサービスを提供することができました」(大野氏)