2023年に起きた「3つの被害事例」から読み解く、今年“必須”となるセキュリティ対策
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“いつでも、どこでも”サイバー攻撃を受ける時代に
IPA(情報処理通信機構)が発表した「情報セキュリティ10大脅威 2023(組織)」を振り返ると、「ランサムウェアによる脅威」が3年連続で1位となった。また、2位の「サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃」は、2019年に初登場して以来、毎年上位を維持している。
大企業の機密情報を保持しているサプライチェーンの関連企業はセキュリティが脆弱であることが多く、情報資産を狙うサイバー攻撃者にとってはターゲットとして魅力的な存在だ。特に、リモートアクセス経由で企業のサーバに侵入して顧客情報や機密情報を盗んで外部へ漏えいさせるケースが増えている。
たとえば、2023年8月にはWebサーバを狙った史上最大規模のDDoS攻撃が確認され、それまでの最大値の約3倍となるリクエストの攻撃を受けたと発表されている。
次章以降では、2023年に発生したインシデント事例からサイバーセキュリティの最前線と今後も必須の対策について、ソリューションと併せて紹介する。
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