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  • 2023/09/20 掲載
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ここ数年、働き方の多様化に伴い、リモートワークと出社を組み合わせたハイブリッドワークを採用する企業が増えた。そうした中、企業が提供する「オフィス」「サテライトオフィス」「コワーキングスペース」などを含めた職場環境が、働く人の生産性・離職率を大きく左右する重要な要素として認識されはじめてきた。それでは、具体的にどのような職場環境が望ましいのだろうか。働き方・職場環境をテーマにあらゆる調査・研究を行う、ザイマックス不動産総合研究所 主任研究員の石崎真弓氏に解説してもらった。

企業のハイブリッドワークの現状と課題とは?

 コロナ禍以降、働き方の多様化が進み、ハイブリッドワークも普及した。こうした流れは今後も続く可能性が高い。実際に、ザイマックス不動産総合研究所が企業に対して行ったアンケート調査によると、アフターコロナを見据え、7割以上の企業がハイブリッドワーク継続の意向を示しているとの結果が出ている。

 それでは、従業員にとって望ましいハイブリッドワーク環境とはどのようなものなのだろうか。

 考えるべきポイントはいくつかある。たとえば、オフィスのサイズは縮小すべきか、それとも維持すべきか。テレワークが増えたことでオフィス縮小という話もあるが、同時にオンラインによる打ち合わせが増えたため、「会議室・打ち合わせスペースが足りない」という問題が発生している。

 そのほか、サテライトオフィスやコワーキングスペースの充実度も従業員の働きやすさを左右する重要な要素だ。賃貸オフィスを借りるのか、コワーキングスペースを契約するのか、従業員のニーズやコストなどを含め考える必要がある。

 このように、検討すべきポイントは多く、最適解を見つけにくいというのが本音かもしれない。ここからは、どのような要素が従業員の生産性・モチベーションに影響を与えるのかを整理しつつ、それを踏まえた職場環境の作り方のポイントを解説したい。

この記事の続き >>

  • ・結局、オフィスは不要?維持すべき? 調査結果から見えてきた実態
    ・従業員の離職率・生産性を左右する“5大要素”
    ・理想的な職場に欠かせない「心理的快適性」とは

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