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  • 2023/07/05 掲載
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「テレワークの浸透、高度人材の海外流出、AI・ロボットへの業務代替──これら3つの大変革が段階的に訪れる」と語るのは、東京工業大学 名誉教授の比嘉 邦彦氏だ。企業がこの3つの大変革を乗り越えて、今後も成長していくためには「マネジメント能力」が重要な鍵を握るという。本稿では、現在と未来に起きる時代の変化とともに、どのようなマネジメント能力が求められるのかについて、比嘉氏に語ってもらった。

労働者の“なんと63%”がテレワークを熱望

 コロナ禍発生直後の2020年3月に全国で17.6%だったテレワーク実施率(月1回以上テレワークを実施している企業の割合)は、緊急事態宣言が発令された5月にいきなり31.5%にまで上昇。その後2年半が経った直近の2023年1月では、政府による新型コロナ対応の緩和が進み、16.8%で落ち着いているという。

 これだけを見ると、テレワークの現状はコロナ禍以前の水準に戻ったように思えるが、決してそうではない。東京都内に限れば実施率は実に5割を超えており、そのうち2割は週5日のテレワークを実施している。この背景には、労働者によるテレワークへの非常に高い満足度がある。Job総研が2023年1月に実施したアンケートでは、「テレワークのほうがいい」と回答した人は63%に達した。

 テレワークおよびクラウドソーシングをメインテーマに多くの研究実績を持つ、東京工業大学 名誉教授の比嘉 邦彦氏は「労働者の意識や労働力市場の変化にDXやテレワークは有効だが、とはいえやみくもに導入しても効果は発揮されない」と語る。

 そしてテレワークの成功の鍵を握るのが「マネジメント能力」という。ではどのようなマネジメントが必要なのだろうか。次章から、これから起きる時代の変革とともに、求められるマネジメント能力について、詳しく解説していく。

この記事の続き >>
・テレワークの成否を分ける「マネジャー」、その必須能力とは?
・間もなく爆増する、「高度人材」の海外流出
・「AI・ロボット時代」で大変革する労働力構造と「マネジメント」

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