プロパティデータバンク「UX大改善」の軌跡、DB安定の「キモ」は何か?
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情報不足でデータベースのパフォーマンス改善、トラブル対応に時間がかかる事態に
「@プロパティ」は、不動産や施設管理などに必要な情報や業務を効率的にDX化することができる。そのため、不動産業界だけに留まらず、民間企業や官公庁、地方自治体でも幅広く利用されている。光延 彰修氏(クラウド事業本部 DX推進部 部長)は、つぎのように説明する。
「@プロパティは、クラウドサービスとして、常に機能追加や強化を続けていますが、システム運用の面では課題もありました。特に多かったのは、先月は動作が軽かったのに今月になったら重くなった、新しい機能のリリース後から急に重くなったなどのパフォーマンスに関する問い合わせです。お客様からこのような問い合わせが入ると、まず我々がデータベースの履歴データなどから調査・分析を行います。その後、調査結果を参考に、開発エンジニアが改善作業を進めていくという流れで、日々の業務プロセスを回していました」
しかし、ある理由から調査や分析作業が思うように進まず、改善までに時間がかかることがあったという。
「データセンター内にあるオンプレミス環境に、Oracleがデータベースとして稼働する複数のシステム構成で@プロパティは運用されています。以前から監視業務は行っていましたが、導入コストの問題があり、データベース監視ツールについては、一部のシステムだけで導入されていました。リアルタイムで情報が取得できなかったり、記録できるデータの種類も少なく、更には履歴データも短期間しか保存することができなかったため、原因調査のために3~4ヶ月前のデータを取得しようした時に、欲しかった履歴データが何も残っていなかったことがありました。あれは本当に困りました(笑」(光延氏)
パフォーマンスの低下やトラブルが発生した場合、履歴データを取得しても、限られた情報しか取得できなければ、原因調査を十分に行う事ができず、必要な情報が開発側へ伝わらないため、問題の改善までに時間がかかることにつながる。
それは結果として、顧客体験(UX)や顧客満足度の低下を招き、サービス提供上の影響が大きい。こうした状況を打開するためには、データベースのリアルタイム情報を含めた詳細な情報を長期間にわたり取得・保存することができる新しいツールの導入こそが、同社では求められていたわけである。では同社が「UX大改善」を実現するまでには、どのような軌跡をたどったのだろうか?
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