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  • 2023/01/17 掲載

既存資産を活かして実装? クラウド移行に困る2000社に選ばれた納得理由

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企業にとってビジネス環境の変化に即応できるITインフラの整備は大きなテーマだ。クラウド事業者側も、オンプレミスの物理サーバや仮想化基盤をそのままクラウド上に稼働可能なサービスなど、多様なクラウド移行の選択肢を用意している。そんな中でこれまで2000社以上で導入され、企業のクラウド移行を支援してきたサービスがある。なぜ同サービスがクラウド移行に悩む企業に選ばれ続けているのか? その理由を探った。

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クラウド移行はDXを進める上で重要だ
(Photo/Getty Images)

オンプレ環境のクラウド移行、進まない5つの課題とは

 ビジネスモデルや働き方などを変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は業種や企業規模を問わず重要なテーマとなっている。そんなDXを支える基盤として、ビジネス環境の変化に即応し柔軟にITインフラを提供していくことが求められる。

 最近は、世界的な半導体不足によりサーバなどのハードウェアの調達が難しい課題もあり、事業継続計画(BCP)や災害対策(DR)の目的でパブリッククラウド(IaaS)を選択することや、業務アプリケーションのクラウド移行の流れも加速している。

 一方、いわゆる既存のオンプレミスのシステムのクラウド移行が進まない現状もある。その要因として、たとえば以下のような課題が考えられるのではないか。
(1)VMwareなどで仮想化されたオンプレミスの仮想サーバをパブリッククラウドに移行するには仮想マシンイメージの変換や再構築が必要となり手間とコストがかかる。
 
(2)ミッションクリティカルなシステムなので、現在の運用監視の仕組みやツールがそのまま使えないと困る。
 
(3)パブリッククラウドはマルチテナントであり、移行先で現在のオンプレミス環境と変わらず、安定的な性能が提供されるかわからない。ネットワークデータ転送費用などの「隠れた」コストが発生することが懸念される。
 
(4)他社とインフラを共有することによりセキュリティ面で不安がある。
 
(5)すべてのオンプレミスシステムをクラウドに移行できないので、一部を移行するとインフラの異なるシステムを二重で管理することになるのではないか。
 

仮想サーバをクラウドでも利用可能に?

 こうした課題を解決するために、主要なクラウドベンダーが提供しているのが、いわゆる「VMware on」と名づけられたサービスだ。同サービスは、VMware 製品により仮想化された物理サーバをそのままクラウドに移行し、稼働することが可能なものである。

 そして、これまで仮想環境上で動く2000社以上のミッションクリティカルなシステムをクラウドに移行した実績を持つのが、「IBM Cloud for VMware Solutions」(VMware on IBM Cloud)だ。

 日本アイ・ビー・エム(日本IBM) テクノロジー事業本部 クラウド・テクニカル・セールスの玉川 雄一氏は、「IBMが提供するパブリッククラウドのIBM Cloudは、サーバ、ネットワーク、ストレージといったIaaSから、コンテナ技術をはじめとするPaaS、AIをはじめとするSaaSなど170種類以上のサービスを擁し、基幹系システムを安心して稼働させるための周辺サービスも充実している」と話す。

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日本アイ・ビー・エム
テクノロジー事業本部
クラウド・テクニカル・セールス
玉川 雄一氏

 たとえば、物理サーバをそのままIBM Cloudで稼働させることができるベアメタル・サービスをいち早く提供している。

 さらに、一般的なパブリッククラウドで提供されるx86系サーバだけでなく、IBM PowerやIBM Zなどミッションクリティカルなシステムの基盤として活用されるアーキテクチャもIBM Cloudで提供されるマルチアーキテクチャで、オンプレミス環境の既存資産を生かしつつ、そのままクラウド移行できるのも特徴だ。

「世界17都市、合計40以上のデータセンターで提供され、国内では東京リージョンに3データセンター提供、大阪リージョンも2020年9月に開設済みです」(玉川氏)。

 IBM Cloud for VMware Solutionsのメリットとして、玉川氏は次の5点を挙げる。

(1)オンプレミス環境をそのままクラウドへ移行できる
(2)パブリッククラウドでありながら専有環境を所有できる
(3)一貫性と自由度のある運用
(4)CAPEXからOPEXへITコスト最適化を実現
(5)IBM Cloud のネイティブ・サービスを利用してアプリを最新化できる

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IBM Cloud for VMware Solutionsのメリット

 物理サーバの納期が遅れる問題に対しても、「IBM Cloudであれば、仮想化環境の払い出しの俊敏性を確保しており、さらにクラウドネイティブ・サービスと組み合わせ自在だ」と玉川氏は話す。

 企業は、IBM Cloud コンソールからシステムの安定稼働を支援するさまざまなVMware パートナー・ソリューションをワンクリックで、月額課金で利用できる。さらに、プロフェッショナルサービスとして、IBMコンサルティングの専門家による移行、運用の支援も受けられるという。

IBMならではの「7つの特徴」

 IBM Cloudならではの特徴について、玉川氏はさらに7点を例に挙げる。

 まず1つめは、メガクラウドが提供する「VMware on~」サービスの先がけはIBMという点だ。玉川氏によれば「VMware社とIBMのパートナーシップの歴史は20年以上あり、旧SoftLayerの時代からVMware製品を利用可能だった」という。2016年2月のパートナーシップ発表後は、SDDC環境の提供やVMware HCX実装などの最新技術をいち早く取り入れているそうだ。

 2つめは、VMware ESXiホストのスペックを柔軟に選べる、という点。「VMware仮想化環境、VMware vSphere基盤となるベアメタル・サーバのラインナップは業界ナンバーワンの充実度を誇る」と玉川氏は胸を張る。また、ベアメタル・サーバのコア数については「16コアのESXiを1台から利用可能で、SAP HANA用に最大で1台あたり112コア、6TBメモリの選択も可能」であり、オンプレミスの要件はほぼIBMのベアメタルで実現可能だという。迅速なデプロイにも対応しており、「オンプレミスでIAサーバを構成するのと同じ自由度で、迅速に払い出しができ、サーバの納期を待つことなく、構築やラッキングの必要なくスピーディーに利用開始できる」のも特徴だ。

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小さくはじめてニーズに応じて順次拡張も可能

 ネットワーク接続に関しては、クラウドだからといって基本的にインターネット経由(VPNを含む)での接続が必要なるわけではないという。というのも、IBM Cloudは専用線などの閉域ネットワークでの接続が可能だからだ。さらにデータ通信量に関わらず追加料金なしの定額プランも選択可能なため「データ転送量が大きい企業にはコストメリットが高い」と玉川氏は話す。

 ゾーン間のデータ転送に追加費用が発生しないこともIBM Cloudの特色の1つだという。

「IBM Cloudは、リージョン内のゾーン間は、高速・広帯域のプライベート回線で接続されており、無料で利用可能です。さらに、クラシック・インフラストラクチャー環境であれば、リージョン間含め、すべてのデータセンター間通信が無料です」(玉川氏)

 この特性を利用し、たとえば、東京、大阪リージョンによる本番、DRサイト間の通信などへの活用が可能になるという。

 さらに、IBM Cloudのユーザーは、クラウド・ベンダーが払い出した一定の権限を持つユーザーを使って運用・管理を行うのではなく、VMware vCenterのAdministrator権限などの「オンプレミスと同じ」管理者レベルでサービスを利用できるのも特徴だと玉川氏は話す。IBM Cloud for VMware Solutionsは、他社とは責任分界点が異なり「ソフトウェア定義データセンター(SDDC)の層から管理者権限を利用者側が所有できる」柔軟な利用が可能だということだ。

 6つめの特徴は、IBM Cloudはクラウドなのに、コロケーションが可能という点だ。IBMは、既存システムとのハイブリッド構成を重要視しており、「クラウド側で提供していないハードウェアアプライアンスやセキュリティなどの専用の処理が必要なハードウェアをコロケーションエリアに置いて、持ち込みハードウェアとクラウドのサーバを連携させるハイブリッドクラウド」といったユースケースにも対応する。

 そして、金融・製造・流通など、業種を問わず本番環境での採用実績があるという点も「IBM Cloud for VMware Solutions」を語る上では欠かせない。導入企業の中には、1000以上の仮想マシンで、ミッションクリティカルなシステムをIBM Cloud上で稼働させている企業もあると玉川氏は話す。

さらなる新サービスも展開予定

 こうした特徴を持つ既存サービスに加え、IBMはさらなる新サービス「IBM Cloud for VMware as a Service」の展開も予定しているという。

 同サービスは、「VMware Explore 2022 US・Europe」で発表されたもので、2022年11月以降、米国から順次提供開始予定のものだ。

 VMware仮想化環境のレイヤーまでIBM Cloud側で管理するマネージドサービスで、VMware仮想化環境へのパッチ適用・監視をマネージドで提供する。

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IBM Cloud for VMware as a Service

 このような「自由度のある認定環境」「可用性環境と通信費無料」「管理者権限の安心感」という独自価値を持つ「IBM Cloud for VMware Solutions」は、クラウド移行検討の有力な選択肢の1つになるに違いない。

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