国内企業の6割は情シス担当が不足? IT部門の人手不足を放置すると超ヤバい理由
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情シス部門の人員不足……放置し続けるとヤバい理由とは
DXは企業の規模によらず、成長を左右する重要なテーマとなっている。しかし、現実には「そこまで手が回っていない」という企業は多い。特にIT担当者が社内に1人しかいないような人員不足の企業では、既存システムの運用・管理で手一杯なのが現実ではないだろうか。実際に、ある調査データによれば、従業員300名以下の企業では、情シス部門の人員が1人だけの企業の割合が約60%にも上るという。このようなIT担当者が限られる状況下で、DXをはじめとした新しい取り組みにリソースを割くことはほぼ不可能と言える。
また、こうした情シス部門の人員不足の状態を放置し続けると、企業の成長を妨げるだけでなく、いずれはさまざまなトラブルに見舞われる可能性もある。たとえば、老朽化したシステムを使い続けていれば、徐々に物理的な障害が増え、事業継続に支障が出る危険性もあるだろう。
調査会社 Ponemon Instituteのレポートによれば、企業のシステムダウンタイムの原因のうち36%がファシリティの故障だという。また、ヒューマンエラーの約半数が「ケーブルなどの誤った抜線」「誤って空調を止める」などの物理的な原因によるものであり、これらを合わせると、約5割のシステムダウンが物理的な原因によるものなのだ。
物理的障害が発生すれば、担当者は現場に駆け付ける必要があるが、その間に別のインシデントが発生すれば、対応が遅れ事業継続に関わる重要サービスを停止させてしまう可能性すらある。それでは、人員の限られた情シス部門は、どのように既存システムの安定稼働を維持しつつ、それでいてDXを推進するためのリソースを作れば良いのだろうか。
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