• 2024/12/16 掲載

みなと銀、中小の新卒採用支援=会員制で来春、入社前教育も

時事通信社

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みなと銀行(神戸市)の武市寿一社長は16日までに時事通信のインタビューに応じ、2025年春から中小企業の新卒採用を支援する会員制の新サービスを始める考えを明らかにした。人手不足が深刻化する中、学生との接点づくり、企業説明会、内定者セミナーなどの機会を提供。人材確保を通じて取引先の事業拡大や地域経済の活性化を後押しする。

金融機関がこうしたサービスに乗り出すのは全国的にも珍しい。

25年4月に新卒採用に特化した会員制サービス「採用応援パック(仮称)」を立ち上げる。兵庫県内の大学を卒業した学生のうち、地元企業への就職希望者7割に対し、実際に入社するのは3割程度という。武市氏は「こうしたギャップを埋め、選択肢を増やすことがわれわれの課題のひとつだ」と述べた。

新サービスは月額5万円で、みなと銀が企画する合同企業説明会、大学内企業説明会への出展や、学生との接点づくりを目的とした「キャリア支援カフェ(Mカフェ)」の利用権、大学就職課との面談セッティングを基本メニューとして提供する。

合同企業説明会への参加やMカフェ利用権は通常、それぞれ50万円程度の費用が必要で、会員企業は割安に利用できる。さらに、内定者の入社辞退を防ぐメニューを「ノウハウを持つ企業と組んで提供する」(武市氏)方針だ。1年間で50社程度の会員企業を募りたい考え。みなと銀では顧客サポート業務の一環と位置付けており、「採算は度外視」(同)という。

〔写真説明〕インタビューに答えるみなと銀行の武市寿一社長=神戸市中央区

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