- 2024/09/19 掲載
ノルウェー中銀、予想通り金利据え置き 利下げは来年第1四半期
声明で「合理的な期間にインフレ率を目標まで低下させるには、依然として引き締め的な金融政策が必要と判断している」と説明した。
ロイター調査では、利下げ開始時期について見方が分かれている。過半数のエコノミストが12月に利下げを実施すると予測する一方で、2025年3月の可能性が最も高いとの指摘もある。
中銀は「政策金利の予測は24年末まで4.5%を維持し、25年第1・四半期から徐々に引き下げられることを示唆している」とした。
ノルウェークローネは中銀の発表を受けて対ユーロで上昇した。0855GMT(日本時間午後5時55分)時点では1ユーロ=11.67クローネ。発表直前は11.78クローネだった。
エコノミストは、中銀は金融政策運営で、クローネ安もあって中銀の目標を上回っているインフレと減速する景気への配慮を求められていると指摘する。
スペアバンク1のエコノミスト、エリザベス・ホルビク氏は、中銀の金利に関する想定は、クローネを押し上げる意図を反映すると指摘。「クローネを安定させることが最重要、喫緊の課題と中銀が認識しているというメッセージだ」と述べた。
中銀は今年6月、想定する政策緩和の時期を9月から来年初めに先送りし、先月は、政策金利が当面現行水準にとどまるとの見通しを示していた。
中銀は19日、「予想は6月からほとんど変わっていないが、25年末にかけて政策金利の低下が若干加速することを示唆する」とした。
25年の石油部門を除く経済成長率予想は1.1%とし、6月時点の1.3%から引き下げた。コアインフレ率予想も3.4%から3.0%に下方修正したが、中銀の目標の2.0%を依然上回る。
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