- 2024/09/06 掲載
午前の日経平均は続落、一進一退で方向感欠く 米雇用統計待ち
日経平均は157円高で寄り付いた後、一時241円高の3万6898円28銭に上げ幅を拡大した。前日までの3日続落で約2000円下落し、自律反発を期待した買いが先行した。一方、米雇用統計を前に上値追いは限られ、マイナス圏に沈む場面もあった。一時176円安の3万6480円64銭に下落した。米ナスダック総合の先物が時間外取引で軟調に推移したことも、投資家心理の重しになった。
ディフェンシブや内需株に物色が見られた一方、米国市場での半導体株安を受けて国内の半導体関連株は弱かった。「外部環境が不透明な中で、相対的に内需株が物色されやすい」(東京海上アセットマネジメントの若山哲志株式運用部シニアファンドマネージャー)との声があった。
米雇用統計を米景気懸念がくすぶる中で迎える。「8月の大幅下落を見た後でもあり、二番底への警戒感は根強い。9月中はイベントが多く控えており、ボラティリティーの高い状況は続きそうだ」(若山氏)との見方が聞かれた。
TOPIXは0.59%安の2605.31ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9115億6300万円だった。東証33業種では、値上がりは電気・ガスや精密機器、倉庫・運輸関連など15業種、値下がりは電気機器や機械、鉄鋼など18業種だった。
イオンが年初来高値を更新。エムスリーは大幅高だった。円高メリット株と目されるニトリホールディングスは堅調だった。一方、東京エレクトロンはさえない。日本製鉄やセブン&アイ・ホールディングスは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが622銘柄(37%)、値下がりは956銘柄(58%)、変わらずは65銘柄(3%)だった。
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