- 2024/09/05 掲載
8月の株価下落、日銀の金融政策が要因ではない=中曽・元日銀副総裁
[東京 5日 ロイター] - 大和総研理事長で元日本銀行副総裁の中曽宏氏は5日、8月の株価下落について日銀の利上げが要因ではないとの見方を示し、「十分に緩和的な金融環境に、市場変動を引き起こすほどの変化が生じているとは考えていない」と述べた。日本銀行は「これまで通り景気物価動向を点検しながら淡々と利上げを継続していく」との見通しを示した。
足元の株価調整にも触れ、日本経済の「ファンダメンタルズ(基礎的条件)自体は不変」であり、「企業収益は歴史的な高水準にある上、バリュエーション的にも過熱感があるわけではない」として、長期的な投資が重要という教訓になったとも語った。
大和証G傘下のGlobal X Japanが都内で開催したイベントで語った。Global X Japanの資産規模は4000億円程度。
東京株式市場は、昨日日経平均が過去5番目の下落幅となったのに続き5日も続落した。ドル安・円高基調や前日のハイテク株安を嫌気する動きが広がり、一時上昇する場面もみられたが不安定な状態が続いている。
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