- 2024/09/05 掲載
中国資産運用大手、幹部に上限超える報酬の返上要請=関係筋
国有コングロマリット大手、招商局集団の100%子会社である招商基金管理は今年、幹部報酬に年間300万元(42万1330ドル)の上限を導入。これを過去にさかのぼって適用し、2019年から23年の報酬で上限を超えた分の返上を求めた。
中国政府は2021年以来、社会的、経済的格差の是正を意味する「共同富裕」を掲げており、国有企業の間では報酬上限の導入や超過分の返上が、この方針に従う姿勢を示す手段となっている。
政府は金融エリートの派手なライフスタイルを戒めており、特に資産運用会社は株価が下落する中でも高い利益を上げていることで厳しい視線を浴びているという。
関係筋によると、国有企業などの会計監査を担う国家審計署の担当者が今年前半、招商基金管理の他、10社余りの資産運用会社を訪問し、業界に対する監視強化を印象付けた。
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