- 2024/08/30 掲載
米ワンオーク、59億ドルで石油・ガス輸送2社買収へ パーミアン盆地で事業強化
[29日 ロイター] - パイプライン運営の米ワンオーク(ONEOK)は28日夜、石油・天然ガスの輸送や処理などを手がけるエンリンク・ミッドストリームとメダリオン・ミッドストリームの2社を計59億ドルで傘下に収めると発表した。
米南部テキサス州と同ニューメキシコ州に広がる油田地帯パーミアン盆地と中西部ミッドコンチネント盆地での事業強化が狙い。買収手続きは今年第4・四半期の早い時期の完了を見込む。
米国では石油・ガス生産者間の経営統合が急速に進み、新規のエネルギーインフラの承認と建設のハードルも高くなっている。こうした状況を受けてパイプラインと貯蔵関連の統合の動きが加速しているとみられ、ワンオークの2社買収もその一環だ。
ワンオークは米投資ファンドのグローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ(GIP)などから2社の株式を取得する。
エンリンク株は、43%分を1株当たり14・90ドルで買う。また、エンリンク経営陣の持ち株も全て買い取り、これら総額33億ドルを現金で支払う。ワンオークは手続き終了後にエンリンク株の残り57%の確保に取りかかる方針だ。
メダリオン株はGIPが全株を保有しており、ワンオークは一括して26億ドルで買い取る計画となっている。
ワンオーク首脳はオンライン記者会見で、買収は石油と天然ガスの輸送量増に直結し、業界での競争力向上に寄与すると強調した。
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