- 2024/08/30 掲載
英保険アビバ、インド事業で脱税疑惑 代理店手数料の上限違反も
[ニューデリー 30日 ロイター] - インドの税務当局は、英保険会社アビバの現地子会社が偽の請求書の発行や上乗せ手数料の名目で保険代理店に規制上限を上回る手数料を支払っていたほか、脱税をしていたと同社に通知した。
ロイターが入手した8月3日付の税務通知書によると、アビバのインド子会社は事業拡大に向け、2017年から23年の間に販売員トレーニングを提供すると称する団体に約2600万ドルを支払った。
だが実際には団体にそのような活動実績はなく、アビバの代理店に渡す資金を受け取る窓口となっていたと調査官は指摘。資金を渡すため、偽の請求書が発行されていたという。
通知によると、総額2600万ドルの偽の請求書はアビバが税額控除を請求するために不正使用され、520万ドルの脱税につながった。
インド税務当局は通常、通知を送った企業に対し、疑惑行為に対して当局が罰則を科すべきではない理由を説明するよう求めている。
当局は国内の十数社の保険会社に対する広範な脱税捜査を進めており、アビバもその対象となった。
英国のアビバの広報担当者はロイターの取材に「憶測や進行中の法的問題にはコメントしない」と答えた。
インド子会社からは回答はなかった。関係者によると、同社は当局の指摘に反論するつもりだが、まだ回答はしていない。
税務当局の報告書には、アビバ幹部と保険代理店との間で交わされた電子メールなどのやりとりが含まれており、そこでは規制を回避する方法が議論されていた。
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