• 2024/08/28 掲載

電気ケトル、こぼれにくく=事故多発で基準変更、各社対応急ぐ

時事通信社

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


湯を瞬時に沸かす電気ケトル。今やキッチンに欠かすことができない調理家電の一つだが、子どもがぶつかって倒れ、やけどする事故が多発。湯がこぼれにくい構造にするよう製品に関する安全基準が見直され、メーカー各社が対応を急いでいる。

フランスの小型家電ブランド「ティファール」が販売する電気ケトルは、7月末時点で約4分の1が新安全基準に対応。未対応の製品は既に生産を終了しており、在庫がなくなり次第廃番になるという。アイリスオーヤマ(仙台市)は現在、取り扱っている9商品のうち1商品にのみ湯漏れ防止機能が付いているが、今後発売する商品にはこの機能を標準装備するとしている。雑貨ブランド「無印良品」の2商品は、いずれも新安全基準に対応済みだ。

タイガー魔法瓶(大阪府門真市)は9月1日発売の新商品に、「転倒お湯もれ新安全基準適合品」と書かれたシールを貼った。2008年の電気ケトル発売当初からこぼれにくい構造を採用しているが、改めて安全性を強調した形だ。製品担当者は「6歳以下の子どもがいる家庭へのアンケートで、電気ケトルに危険性を感じたことがある人が約3割もいた。便利だが、子どもにとっては危険もある製品だ」と話す。

電気ケトルの湯漏れに関する安全基準には経済産業省独自のものと国際規格に準拠したものがあり、メーカーはいずれかを選ぶ。国際規格準拠のものについては、対応するための猶予期間が今年7月で終了。8月以降は基準に適合しない電気ケトルの製造や輸入ができず、販売は在庫に限られる。経産省基準も26年6月以降は湯漏れ防止機能を付けることが必須となる。

消費者庁によると、17年までの約7年間で電気ケトルやポットによるやけどの情報は241件も寄せられた。大半が乳幼児で、ケトルのコードを引っ張って湯が飛び出した例などがある。

【時事通信社】 〔写真説明〕アイリスオーヤマの湯漏れ防止機能付き電気ケトル(同社提供) 〔写真説明〕タイガー魔法瓶の電気ケトルに貼られている「転倒お湯もれ新安全基準適合品」シール=7月31日

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます