- 2024/08/27 掲載
トヨタの自社株TOB、大手金融機関が予定全株を売却できず
[東京 27日 ロイター] - トヨタ自動車は27日、7月24日から8月26日まで実施した自社株公開買い付け(TOB)の結果を公表した。応募予定の大手金融機関が売却を見込んだ株数を超える応募があり、「残存」が発生した。
トヨタは来年4月末までの上限1兆円の自社株買いの枠内で追加取得する可能性も含めて、方針について検討する予定としている。
TOBの買い付け予定数2億9012万2345株(買い付け額約8068億円)に対し、3億4382万8098株の応募があった。
トヨタは7月23日に自社株TOBを発表した。買い付け価格は1株2781円(23日の終値は3109円)で、特定株主からの買い付けを想定したディスカウントTOBの形をとっていた。ただ、期間中のトヨタ株は8月上旬の全体相場の急落などもあり、TOB価格を下回る局面が多く、応募が増えて残存が発生する要因になった可能性がある。
TOBに応募した三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三井住友銀行、SMBC日興証券、東京海上ホールディングス傘下の東京海上日動火災保険、MS&ADインシュアランスグループホールディングス傘下の三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険に残存が生じた。
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