- 2024/08/24 掲載
NY外為市場=ドル下落、FRB議長の利下げシグナル受け
パウエル議長は年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で、雇用への下振れリスクが高まったとし、インフレがFRBの目標である2%に向かいつつある中、政策を調整する「時期が来た」と述べた。
パウエル議長の発言を受け、市場ではFRBが9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに動くとの観測が上昇。引き続き9月に25ベーシスポイント(bp)の利下げが行われるとの見方が強いものの、50bp利下げの確率が約3分の1と、講演前の4分の1超から上昇した。
ユーロと円は上昇。主要通貨に対するドル指数は0.81%安の100.64となった。
スタンダード・チャータード銀行のG10為替調査責任者、スティーブ・イングランダー氏は、ドルが小幅下落し、債券利回りが幾分低下するという市場の反応はほぼ正しいと言及。「パウエル議長は緩和サイクルを開始するに際し50bpの利下げを3回行うと発言したわけではない」と述べた。
この日、シカゴ地区連銀のグールズビー総裁はCNBCのインタビューで、FRBの利下げを明確に求める準備はできていないものの、金融政策はかなり引き締まっており、現在の経済状況にそぐわないとの見解を示した。
ポンドは終盤の取引で0.94%高の1.3211ドル。一時、2022年3月下旬以来約2年ぶりの高値となる1.32295ドルを付けた。
朝方発表された8月の英消費者信頼感指数がマイナス13と、34カ月ぶりの高水準だった7月から横ばいとなったことも支援材料になったとみられる。
ユーロは0.75%高の1.1195ドル。
ドル/円は今月6日以来の安値に沈んだ後、1.36%安の144.27円近辺で推移した。
ドルは対スイスフランでは0.52%安の0.848フラン。
米ドル/カナダドルは0.82%下落し1.3511カナダドルとなった。
豪ドル/米ドルは1.36%高の0.6795米ドル、ニュージーランドドルも1.53%高の0.6229米ドルとなった。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは4.2%高の6万3227.00ドル。
ドル/円 NY終値 144.37/144.41
始値 146.00
高値 146.48
安値 144.06
ユーロ/ドル NY終値 1.1190/1.1193
始値 1.1119
高値 1.1200
安値 1.1106
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