- 2024/08/16 掲載
日経平均は5日続伸、3万8000円回復 米景気懸念後退や円安で
[東京 16日 ロイター] -
東京株式市場で日経平均は、前営業日比1336円03銭高の3万8062円67銭と、5日続伸して取引を終えた。前日公表の堅調な米小売売上高を受けて、米経済のソフトランディング(軟着陸)期待が高まり、米株高となったことが好感された。ドル/円が前日に比べて円安方向に振れたことも支援した。日経平均は節目の3万8000円台を回復し、上げ幅は今年2番目の大きさとなった。
日経平均は前営業日比578円高と堅調にスタートし、寄り付きで節目の3万7000円台を回復した。指数寄与度の大きい半導体関連株や主力株の一角が上昇し、日経平均はその後も上げ幅を拡大。後場は高値圏でもみ合う展開が続いたが、終盤にかけて再び買いが強まり、1416円高の3万8143円55銭で高値を付けた。プライム市場では9割超の銘柄が上昇するなど、ほぼ全面高の展開となった。
日経平均は高値をつけた7月11日終値から歴史的下げ幅を記録した5日終値の半値戻し(3万6841円)となり、「短期的には強い動きが期待できる」(楽天証券経済研究所・シニアマーケットアナリスト、土信田雅之氏)との見方が聞かれる。目先の日本株については、「8月初旬の下げがきつかっただけに水準を戻すのには時間がかかるが、企業決算からはファンダメンタルズの底堅さも確認されており、好業績株には買いが入りそうだ」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。
足元のマーケットでは米景気のソフトランディング期待は高まっているが、「米経済指標に一喜一憂する相場展開は続くとみられ、注意は必要」(楽天証券経済研究所の土信田氏)という。
TOPIXは2.99%高の2678.60ポイントで取引を終了。プライム市場指数は3%高の1378.64ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆9974億8400万円だった。東証33業種では全業種が値上がり。石油・石炭製品、電気機器、鉱業、非鉄金属などが上昇率上位に並んだ。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.76%高の609.11ポイントと、反発した。
個別では、東京エレクトロンが4%超高、アドバンテストが6%超高、ソフトバンクグループが3%超高、ルネサスエレクトロニクスが7%超高と、ハイテク株が大幅高となった。指数寄与度の大きいファーストリテイリングが6%超高、主力のトヨタ自動車は3%超高だった。
一方、サンリオ、サイゼリヤ、マツキヨココカラ&カンパニーは軟調だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1535銘柄(93%)に対し、値下がりが90銘柄(5%)、変わらずが21銘柄(1%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 38062.67 +1,336.03 37304.93 37,304.93─
38,143.55
TOPIX 2678.60 +77.85 2643.42 2,642.37─2
,680.09
プライム市場指数 1378.64 +40.12 1360.54 1,360.11─1
,379.39
スタンダード市場指数 1223.08 +18.28 1215.64 1,213.98─1
,223.30
グロース市場指数 783.95 +18.93 776.23 775.19─784
.46
グロース250指数 609.11 +16.37 602.15 601.24─609
.65
東証出来高(万株) 187753 東証売買代金(億円 49974.84
)
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