• 2024/07/26 掲載

中国人民銀の利下げ、金融調節の変化示唆 MLF金利の役割低下

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[上海 26日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の今週の一連の利下げについて、アナリストは金融調節の枠組みが変化したとの見方を示した。短期レポ金利が重視され、中期貸し出しファシリティー(MLF)の金利は役割が低下しているという。

人民銀は22日、7日物リバースレポ金利と銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想外に引き下げた。

25日には予定されていなかったMLFによる資金供給を行い、金利を大幅に引き下げた。

これまでMLFの金利が変更されると、その後LPRが引き下げらることが多かった。

人民銀の潘功勝総裁は6月に開催された「陸家嘴フォーラム」で、7日物リバースレポ金利を重要な指標にしたいと述べていた。

アナリストによると、人民銀はマネーサプライではなく、金利を目標とする枠組みに移行しつつある。これは銀行の資金不足を補うために主に利用されているMLFではなく、短期レポ金利をコントロールすることを意味する。

債券市場のボラティリティーが高まる中、投資家は人民行の金融調整メカニズムの変更を注視している。不安定な経済を支え、債券市場に資金が過度に集まるのを防ぐための新たな措置への期待が高まっている。

人民銀系のフィナンシャル・ニュースは25日、専門家の発言として、LPR引き下げ後にMLFの金利を引き下げたことは、政策金利としてのMLFの重要性が低下し、金利の変更が政策シグナルの意味を持たないことを示していると報じた。

華西証券のチーフエコノミスト、リュウ・ユー氏は投資家向けウェビナーで、「(人民銀は)徐々に軌道修正し、オペ(公開市場操作)金利を主要政策金利とし、債券利回りやLPRと連動させようとしている」と述べた。

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