• 2024/07/11 掲載

FRBのバランスシート縮小はまだ道半ば=パウエル議長

ロイター

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Howard Schneider

[10日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は10日、下院金融サービス委員会で、バランスシートの規模縮小には「まだかなりの道のりがある」とし、量的引き締め(QT)をどこで停止するかはまだ不透明とした。

FRBはすでに保有資産の規模を約1兆7000億ドル削減したが、金融機関が十分な準備金を確保できるよう慎重に縮小を停止していくと指摘。「われわれはかなりの進展を遂げた」とした上で「まだかなりの道のりがあると感じている」とした。

また物価安定と雇用の最大化という二重の使命はFRBにとって「良いこと」であり、インフレ抑制に向けFRBが行動を起こす必要があった際、これらの使命がその取り組みを阻むことはなかったとした。

中立金利に関しては「短期的に」上昇しているようだとし、2023年7月以降、5.25─5.50%のレンジで設定されている「制約的な」政策金利がインフレ抑制に役立っているとした。

パウエル氏は前日の上院銀行委員会での証言と同様に「一段と良好なデータが得られれば」FRBが利下げする根拠が強まると述べた。

インフレ率がFRBの2%目標に戻りつつあることに満足しているかとの質問に対し、最近のデータは目標に向けたさらなる進展を示しているものの、インフレが持続的に2%に低下していると「言える準備はできていない」と応じた。

また今年11月には米大統領選を控えるが、パウエル氏は政策金利の誘導目標レンジを変更するかどうかを検討する際に「選挙サイクルのようなものは考慮していない」とした。

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