- 2024/07/08 掲載
午前の日経平均は小幅反発、米利下げ期待と短期過熱感が綱引き
日経平均は49円安で寄り付いた後、前週末の終値を挟んだ一進一退が続いた。一時93円高の4万1005円46銭に上昇した。市場では「米利下げ期待が再び高まっており、長期金利も落ち着いている。この動きが株価の下支えになっている。一方、史上最高値圏にある中で上昇に一服感が出ている」(野村証券投資情報部の沢田麻希ストラテジスト)との声が聞かれた。テクニカル面から短期的な過熱感もあるという。
前週末の米国市場では6月の米雇用統計を経てハイテク株高となったが、国内の半導体関連株はまちまちだった。雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びがわずかに鈍化したほか、失業率は約2年半ぶりの高水準に上昇。賃金の伸びは鈍化し、労働市場の緩みが示唆された。米長期金利は低下し、米ハイテク株を支援した。一方、ドル/円は160円前半と、円安が一服。輸送用機器は小安かった。
TOPIXは0.13%安の2880.32ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7877億4300万円だった。東証33業種では、値上がりは精密機器や医薬品、鉱業など12業種、値下がりは海運や電気・ガス、保険など21業種だった。
ソフトバンクグループ、第一三共が年初来高値を更新。ファーストリテイリングは小高かった。前週末に決算を発表した安川電機は軟調。ファナックはさえなかった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが595銘柄(36%)、値下がりは996銘柄(60%)、変わらずは54銘柄(3%)だった。
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