製紙大手北越コーポレーションは４日、６月の株主総会で否決された岸本晢夫社長の解任議案への賛成率が３８．１７％だったと発表した。香港系投資ファンドのオアシス・マネジメントが提案し、大株主の大王海運（愛媛県四国中央市）も歩調を合わせたが、支持は広がらなかった。

オアシスと大王海運は北越コーポ株の４割程度を保有しているとされ、結果が注目されていた。一方、北越コーポ側が出した大王海運による株式大量買い付けへの買収防衛策に関する議案は５３．８７％の賛成で可決された。

【時事通信社】