- 2023/12/27 掲載
日経平均は4日続伸、幅広い買いで「掉尾の一振」の様相
[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比375円39銭高の3万3681円24銭と、4日続伸して取引を終えた。前日の米株高や、日銀の早期政策修正への思惑後退で為替がドル高/円安に振れたことを受けて、幅広い業種に買いが入った。日経平均は年初来高値(3万3853円46=11月20日)に接近する場面もみられ、市場では株価が年末にかけて上昇する「掉尾(とうび)の一振」の様相になってきたとの声が聞かれた。
日経平均は227円高でスタートし、一時449円90銭高の3万3755円75銭に上昇した。25日の米国株式市場で主要3株価指数が上昇した流れに加え、為替のドル高/円安進行も買いに弾みをつけた。買い一巡後は伸び悩み、日経平均は3万3700円を挟んでのもみ合いとなった。
日銀の金融政策決定会合の主な意見(12月18―19日開催)では、早期の政策修正に慎重な意見が複数確認され、早期正常化への思惑が和らぎ、円安が促されたとみられる。
大和証券の林健太郎シニアストラテジストは「クリスマス休暇明けの米株高に加え、日銀の早期の政策修正観測が後退し、薄商いながらもセンチメントが改善している」との見方を示した。きょうは12月期の権利付き最終日で、権利を確定する買いも支えになった。市場では掉尾の一振への期待が高まっているが、あす以降は権利落ち後の売りが上値を抑えやすいとの見方もある。
TOPIXも4日続伸し1.13%高の2365.4ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.14%高の1217.1ポイント。プライム市場の売買代金は3兆5187億7200万円と3日ぶりに活況の目安とされる3兆円を上回った。東証33業種では、全業種が値上がりし、海運、石油・石炭製品、鉄鋼、電気・ガス、鉱業などが値上がり率上位となった。
主力株では、米通信大手TモバイルUS株1.1兆円相当を無償取得すると発表したソフトバンクグループが4%超高となり、日経平均を約52円押し上げた。そのほか、東京エレクトロン、アドバンテストなどの半導体関連株もしっかり。半面、前日決算を発表したJ.フロント リテイリングなどの百貨店株はさえなかった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.51%高の691.58ポイントと続伸した。きょうグロース市場に新規上場したyutoriは公開価格を12.26%上回る2829円で初値を付け、2599円で引けた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1492銘柄(89%)、値下がりは132銘柄(7%)、変わらずは35銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 33681.24 +375.39 33532.97 33,521.52─3
3,755.75
TOPIX 2365.40 +26.54 2351.30 2,350.38─2,
367.70
プライム市場指数 1217.10 +13.69 1210.80 1,209.36─1,
218.24
スタンダード市場指数 1159.69 +7.24 1154.27 1,153.65─1,
159.69
グロース市場指数 871.12 +19.05 854.53 852.24─872.
11
グロース250指数 691.58 +16.93 677.09 675.15─691.
91
東証出来高(万株) 138435 東証売買代金(億円 35187.72
)
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