• 2023/12/27 掲載

NY市場サマリー(26日)米国株上昇、ユーロ上昇、利回り小幅低下

ロイター

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<為替> ニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで約4カ月ぶりの高値を付ける中、ドル指数が下落した。米国のインフレ率が目標の2%に近づく中、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに着手する時期の手がかりを得ようとする動きが続いている。

ただ、この日はクリスマスの祝日明けであることに加え、英国、オーストラリア、ニュージーランドなどの市場がボクシングデ―で休場となっているため、商いは薄かった。

多くのアナリストは米経済は2024年に大きく減速すると予想。同時に、FRBはフェデラルファンド(FF)金利と現実的なインフレ率との差が拡大しすぎないように配慮するとも予想されている。

インフレ率がFRBの基準金利をはるかに上回るスピードで低下すれば、FRBの意図以上に金融引き締めが強まり、経済の「ハードランディング(強行着陸)」のリスクが高まる可能性がある。アクション・エコノミクスのアナリストは「インフレは引き続き低下すると予想されている。実質金利が受動的に引き締まる事態を防ぐために、FRBは6月までに利下げに着手する」との見方を示している。

この日発表の経済指標では、米連邦住宅金融庁(FHFA)の10月の米住宅価格指数(季節調整済み)が前年同月比で6.3%上昇と、9月の6.2%(改定値)から伸びが加速。米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズ発表の10月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数は、全国の住宅価格指数が前年同月比4.8%上昇と今年最大の上昇率を記録した。

<債券> 米金融・債券市場では、2023年の最終週を迎える中、指標10年債利回りが小幅に低下した。

10年債利回りは0. 9ベーシスポイント(bp)低下の3. 899%、30年債利回りは0. 6bp低下の4. 054%だった。

市場関係者の大半が年末年始休暇を取るため、年末の最終週は通常、市場の動きが限定的になる。25日の米市場はクリスマスの祝日で休場だった。

市場では現在、米連邦準備理事会(FRB)による利下げが早ければ来年3月に実施されるとの見方が織り込まれているほか、2024年末までに152bpの利下げが想定されている。

米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが同日発表した10月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数は、全国の住宅価格指数が前年同月比4.8%上昇と今年最大の上昇率を記録した。

<株式> 米国株式市場は上昇して今年最終週のスタートを切った。米連邦準備理事会(FRB)が早ければ来年3月にも利下げに踏み切るとの観測が背景。

薄商いの中、主要3指数がいずれも上昇。S&P総合500種は2022年1月以来の日中高値を付けた。

主要3指数は月間、四半期、年間ベースの全てプラスとなる見通し。

金利動向に敏感な大型株や半導体株が上昇の勢いを主導した。

スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフマーケットエコノミスト、ピーター・カーディロ氏は「かなり静かな取引だ。モメンタムはなお上向きだが、強い上昇を示唆するような大きな出来高は期待できないだろう」と指摘。

その上で「22日に発表されたインフレ指標は良好な内容だった。インフレ率が1月と2月も鈍化し続ければ、FRBが予想より早く利下げする可能性は十分にある」と語った。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、新規材料不足で動意薄となる中、3営業日続伸した。

この日はクリスマス連休の翌日で市場参加者が少なく、閑散商い。このところ、インフレの低下基調を示す統計が相次いだことを受け、市場では米連邦準備理事会(FRB)が来春にも利下げを開始するとの見方が広がっており、ドルの軟調地合いを背景に割安感の生じた金は買われやすくなっている。

ただ、金相場は月初に過去最高値を更新後、上値の重い展開。来年の利下げ幅を巡り、FRBと市場の想定が大きく乖離(かいり)していることから、年明け以降の経済指標の内容を見極めたいとの思惑が強く、材料の少ない年内はレンジ内取引にとどまるとの声が聞かれた。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、中東情勢の緊迫化や米利下げ観測などを背景に3営業日ぶりに反発した。商いは薄かった。

イスラエルのネタニヤフ首相は25日、パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの戦闘を「今後数日で強化する」と述べ、徹底抗戦の構えを見せるハマスせん滅への決意を改めて表明した。さらに、ガラント・イスラエル国防相が26日、イスラエルとハマスの戦闘を背景にイラク、イエメン、イランに対しても報復を拡大すると示唆したと伝わり、中東情勢を巡るリスク警戒感が急速に台頭。ハマスを支持するイエメンの親イラン武装勢フーシ派が紅海周辺で商船へドローンやミサイルを使用した攻撃を繰り返す中、原油供給混乱への懸念が一層強まり、相場は一時76ドル台に上昇した。

米連邦準備理事会(FRB)が来年早期に利下げ政策に転じ、景気やエネルギー消費を後押しするとの期待も原油買いにつながった。

ドル/円 NY終値 142.38/142.41

始値 142.37

高値 142.63

安値 142.25

ユーロ/ドル NY終値 1.1042/1.1046

始値 1.1012

高値 1.1044

安値 1.1009

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 112*04.00 4.0468%

前営業日終値 111*28.00 4.0600%

17時05分 104*29.00 3.8967%

10年債(指標銘柄)

前営業日終値 104*26.00 3.9080%

5年債(指標銘柄) 17時03分 102*04.75 3.8909%

前営業日終値 102*05.25 3.8880%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*30.25 4.3562%

前営業日終値 100*31.25 4.3400%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 37545.33 +159.36 +0.43

前営業日終値 37385.97

ナスダック総合 15074.57 +81.60 +0.54

前営業日終値 14992.97

S&P総合500種 4774.75 +20.12 +0.42

前営業日終値 4754.63

COMEX金 2月限 2069.8 +0.7

前営業日終値 2069.1

COMEX銀 3月限 2439.6 ‐16.9

前営業日終値 2456.5

北海ブレント 2月限 81.07 +2.00

前営業日終値 79.07

米WTI先物 2月限 75.57 +2.01

前営業日終値 73.56

CRB商品指数 268.6342 +2.0420

前営業日終値 266.5922

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