- 2023/12/25 掲載
ドイツ住宅価格、4四半期連続下落 金利上昇で「バブル崩壊」
[フランクフルト 22日 ロイター] - 欧州最大の経済国ドイツで不動産業界の低迷が深刻だ。低金利局面では旺盛な需要に沸いていたが、金融政策の転換とともに業況は一変、「バブルがはじけた」という指摘が出ている。
連邦統計庁が22日発表した第3・四半期の居住不動産価格は前年比10.2%下落。下落は4四半期連続で、統計を取り始めた2000年以降で最大の落ち込みとなった。
ドイツ経済研究所(DIW)のマクロ経済部門のコンスタンチン・コロディリン氏は「2022年までは過去50年で最大級の投機的バブルだった。その後、価格は下がり続けている。バブルははじけた」と述べた。
22日発表された建設業界の10月の受注は季節調整済みで前月比6.3%減少。業界団体は、住宅建設セクターでは一段の人員削減が行われるとの見通しを示した。
先月にはドイツ国内で業界大手だったオーストリアの不動産会社シグナが破産申請した。
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