- 2023/12/25 掲載
FIXER、生成AIで宮崎銀行と実証実験=営業店や本部の業務を効率化
企業向けクラウドシステムなどを手掛けるFIXERは、12月から宮崎銀行と共同で、生成AI(人工知能)サービスを利用した業務効率化への実証実験を始めた。FIXERが提供する、安全性を高め、使いやすくした生成AIプラットフォーム「GaiXer(ガイザー)」を活用。宮崎銀の行内で使う業務規定を問い合わせる仕組みを作ったり、業務文書の作成に利用したりする計画だ。
ガイザーを利用し、宮崎銀の営業店の手続き検索や本部のFAQ(よくある質問)対応などを効率化する。FIXERは「宮崎銀行のDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを支援し、効率的かつ高品質な銀行業務の実現を目指す」としている。少子高齢化を背景とした人手不足を受けて、金融機関でも業務の効率化や生産性向上が課題になっており、生成AIの活用が大きく貢献する可能性がある。
ガイザーは、米マイクロソフトの「Azure
OpenAI
Service」を利用し、ユーザーの閉鎖された専用環境内でデータを扱うことで情報流出を防いでいる。プロンプト(命令文)のテンプレートが豊富なことも特長。使用する目的ごとに項目別のテンプレートを用意しており、専門家でなくても使いやすくしている。多くの金融機関や自治体などで利用されており、FIXERは12月にデジタル庁とも業務効率化の実証実験でガイザーを利用する契約を結んでいる。
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