- 2023/12/23 掲載
米国株式市場=連休控えまちまち、インフレ指標消化
商務省発表の11月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.6%上昇し、伸びは10月の2.9%から鈍化した。伸びが3%を下回るのは2カ月連続。米連邦準備理事会(FRB)が来年3月に利下げに着手するとの見方が一段と高まった。
このほか、11月の耐久財受注は前月比5.4%増。航空機の受注増で全体が押し上げられた。ロイターがまとめた市場予想は2.2%増だった。
こうした経済指標を総合すると、FRBは来年3月にも利下げに着手し、景気後退(リセッション)を引き起こすことなくインフレを抑制する経済のソフトランディング(軟着陸)が実現できる可能性があるとの見方が強まっている。
インガルス・アンド・スナイダー(ニューヨーク)のシニアポートフォリオ・ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「PCE価格指数は前月比では低下に転じ、極めてハト派的だった」とし、「利下げへの一歩となる」と指摘。同時に「来年3月の利下げ観測が出ているが、これは楽観的すぎると考えている」とし、「経済は好調だ。現時点で利下げは必要ない」と述べた。
週足では、主要3指数がそろって8週連続で上昇。連続での上昇はS&P総合500種が2017年終盤、ダウ工業株30種とナスダック総合が19年序盤以来の長さとなる。
この日の取引でS&Pの主要11セクターのうち、一般消費財が唯一下落した。
個別銘柄では、スポーツ用品大手ナイキが11.8%安。ナイキは前日、通期売上高見通しを下方修正。コストを管理するため、主要製品の供給削減を計画していることも明らかにした。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.25対1の比率で上回った。ナスダックでも1.92対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は96億3000万株。直近20営業日の平均は125億2000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 37385.97 -18.38 -0.05 37349.2 37534. 37268.
7 52 88
前営業日終値 37404.35
ナスダック総合 14992.97 +29.11 +0.19 15006.1 15047. 14927.
8 19 12
前営業日終値 14963.87
S&P総合500種 4754.63 +7.88 +0.17 4753.92 4772.9 4736.7
4 7
前営業日終値 4746.75
ダウ輸送株20種 16063.90 +71.81 +0.45
ダウ公共株15種 873.15 +4.29 +0.49
フィラデルフィア半導体 4132.86 +14.27 +0.35
VIX指数 13.03 -0.62 -4.54
S&P一般消費財 1424.21 -9.29 -0.65
S&P素材 540.47 +3.40 +0.63
S&P工業 957.94 +4.17 +0.44
S&P主要消費財 754.16 +5.15 +0.69
S&P金融 621.91 +1.42 +0.23
S&P不動産 250.10 +0.80 +0.32
S&Pエネルギー 648.91 +1.65 +0.25
S&Pヘルスケア 1575.27 +7.64 +0.49
S&P通信サービス 247.00 +0.42 +0.17
S&P情報技術 3388.11 +1.31 +0.04
S&P公益事業 318.28 +1.06 +0.34
NYSE出来高 7.62億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 33325 + 265 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 33270 + 210 大阪比
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