- 2023/12/23 掲載
欧州市場サマリー(22日)
中型株で構成するFTSE250種指数は0.31%上げた。
FTSE350種小売株指数が0.65%下落する一方、建設・資材株指数は0.97%上昇した。
個別銘柄では、小売りのJDスポーツ・ファッションが5.1%と大幅安。米スポーツ用品大手ナイキがが慎重な個人消費を理由に通期の売上高見通しを下方修正したことが嫌気された。
週間では、FTSE100種指数は1.60%高と4週連続で上昇。FTSE250種指数は2.20%高と、3週連続でプラスとなった。
今週は、米連邦準備理事会(FRB)のハト派的な方向転換を背景とした世界的な株高や、国内の予想外のインフレ率鈍化が英国株を押し上げた。
英国立統計局(ONS)が22日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)はマイナス成長となり、英経済が景気後退に陥っている可能性が示された。
英国市場はクリスマスとボクシングデーの休暇のため、12月25日と26日は休場となる。
<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。クリスマス休暇で欧州市場が25日に休場となるのを控えて薄商いだった。
米国のインフレ指標を好感した買いが相場を支える一方、スポーツ用品大手や中国関連銘柄は売られた。
STOXX欧州600種指数は週間で0.21%上げ、上昇は6週連続となった。
中国のゲーム会社騰訊控股(テンセント・ホールディングス)に出資するオランダのハイテク投資会社プロサスは22日に13.4%と大幅に下げた。中国の規制当局がオンラインゲームに関する規制案を公表したことを嫌気した。
フランスのビデオゲーム開発のユービーアイソフトは1.5%安だった。
ドイツのスポーツ用品大手アディダス、プーマは5.3%、7.2%それぞれ下落した。米同業ナイキが慎重な個人消費などを理由に通期売上高見通しを引き下げたことがマイナス材料となった。
欧州のバイオ医薬品会社アルジェニクスは12.8%高と反発。前日までは2日間で約28%下げていた。
<ユーロ圏債券> ドイツ10年債利回りが週間で8週連続の低下を記録する見通し。来年の大幅利下げ観測を受けた。
ドイツ10年債利回りは22日終盤で1ベーシスポイント(bp)上昇の1.973%。前日には1.94%と3月以来の低水準を付けていた。
イタリア10年債利回りは序盤に3.547%と2022年8月以来の低水準を付けた。終盤は2bp低下の3.56%。
米商務省が22日発表した11月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.6%上昇し、伸びは10月の2.9%から鈍化した。nL6N3DH0CL]
ただユーロ圏の債券利回りの反応は限定的だった。
ダンスケ銀行の債券ストラテジスト、ピート・ヘインズ・クリスチャンセン氏は「次回の連邦公開市場委員会(FOMC)前に新たなインフレ統計が発表されるため、今回の発表が最も重要なものにはならない」と指摘。ホリデー期間中の市場の動きを拡大解釈するべきではないとした。
ドイツ2年債利回りは1bp低下の2.44%。前日には2.345%と9カ月ぶりの低水準を付けていた。
独伊10年債の利回り格差は158bpだった。
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.1005 1.0999
ドル/円 142.59 142.22
ユーロ/円 156.92 156.41
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 477.60 +0.66 +0.14 476.94
FTSEユーロファースト300種 1883.08 +2.57 +0.14 1880.51
ユーロSTOXX50種 4521.47 -3.39 -0.07 4524.86
FTSE100種 7697.51 +2.78 +0.04 7694.73
クセトラDAX 16706.18 +18.76 +0.11 16687.42
CAC40種 7568.82 -2.58 -0.03 7571.40
<金現物> 午後 コード
値決め 2041.7
<金利・債券>
米東部時間14時39分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 96.10 +0.01 96.09
独連邦債2年物 106.54 +0.07 106.47
独連邦債5年物 119.51 +0.10 119.41
独連邦債10年物 137.90 -0.05 137.95
独連邦債30年物 143.46 -0.78 144.24
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 2.429 -0.019 2.449
独連邦債5年物 1.914 -0.017 1.925
独連邦債10年物 1.973 +0.012 1.961
独連邦債30年物 2.200 +0.036 2.170
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