- 2023/12/23 掲載
カナダ10月GDP前月比横ばい、24年早期の利下げ観測続く
[オタワ 22日 ロイター] - カナダ統計局が22日発表した10月の国内総生産(GDP)は前月比横ばいだった。3カ月連続で横ばいとなり、11月も0.1%増と緩やかな成長が予測されることから、2024年第1・四半期に利下げが開始されるとの投資家の観測が強まるとみられる。
ロイターがまとめた市場予想は23年10月のGDPは0.2%増だった。
9月分は当初発表の0.1%増からゼロ成長に下方改定された。
統計局によると、11月は製造業、運輸・倉庫業、農業、林業、漁業、狩猟業が増加してGDPを支えるとみられる。
カナダ銀行(中央銀行)は22年3月から今年7月まで計10回の利上げを実施し、政策金利は5%と約22年ぶりの高水準となっている。第3・四半期のGDPは予想に反してマイナス成長となり、中銀は今後数四半期は経済成長の低迷が続くと予想している。
中銀は利下げを予想するのは時期尚早との姿勢を維持しているが、10月のGDPの結果を受けて短期金融市場は来年1月に利下げが実施される確率は約25%、3月の確率は50%と見込んだ。4月の利下げは完全に織り込まれている。
カナダの11月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は3.1%と、中銀の目標である2%を上回った。中銀はインフレ率が24年末までに2.5%に下がり、25年末までに目標の2%に戻ると予想している。
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